地政学的リスクの多角化の進行が、漠たる不安を高める

原油上昇。サウジの減産延長を支持するとの発言などで。NY時間は53.37ドル近辺で終了。

金上昇。ドルインデックスの下落などで。NY時間は1275.9ドル近辺で終了。銀、プラチナも上昇。

上海ゴム急落。15000元割れ。5ヶ月ぶりの安値圏へ。14740元で取引終了。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ304.8ドル(前日比およそ7.8ドル縮小)、円建てで1,058円。同47円縮小)。1984年以降最高水準。

●東京金 日足 (単位:円/グラム)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「地政学的リスクの多角化の進行が、漠たる不安を高める」

「地政学的リスク」(geopolitical risk)という言葉は、2001年の同時多発テロ以降、テロや戦争さらには財政破綻などから生じるリスクを意味する言葉としてG7等で使用され始めたようです。

最近では、中東情勢・欧州各地でのテロ、北朝鮮情勢などでの緊張の高まりを表すのに用いられています。

筆者が気になっているのは、この「地政学的リスク」に込められる意味が年々重くなってきているのではないかということです。

言葉は出た当時、主に「テロとの戦い」にって生じる(生じた)事象、およびそこから派生したリスクを「地政学的リスク」と表現したように思います。

しかし、現在はそれだけでなく、中東情勢の悪化、北朝鮮情勢の緊迫化、欧州各地でのテロの発生、さらには韓国の政情不安、世界における保護主義の台頭およびその予備軍を生む可能性がある欧州での選挙、米ロ・米中の関係、さらに言えば異常気象、局地的な人口増加、食料・水不足、ややもすればトランプ氏そのものや日本の財政事情も地政学的リスクと解釈される日が来ないとも言えないように思います。

つまり、現在は、「地政学的リスク」という言葉は、世界の複数の箇所で、同時に発生している(発生する懸念も含め)、広く深い意味での不安・懸念の総称として用いられるように変わってきているのではないかということです。

「地政学的リスク」に込められる意味の重さの変化を感じることも商品相場を見る上で、重要なことなのだと感じます。

図:地政学的リスクの金・原油相場への影響
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出所:筆者作成

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