凶作相場も

 米農務省が16日発表したクロップ・プログレスの作柄報告によると、トウモロコシの「優・良」の割合(15日現在)は前週から9ポイント低下し、31%になった。これは、前年同期(66%)を大幅に下回る水準。
 一方、大豆の「優・良」の割合(15日現在)は前週比6ポイント低下の34%。こちらも、前年同期(64%)を大きく下回る水準だ。

 「天候相場の天王山」と位置付けられる独立記念日前後からの米産地の高温乾燥で、コーンの受粉に重大な障害が出たと思われる。米農務省の需給報告でも、単収予想が市場予想以上に引き下げられたが、大豆と比較して天候に弱いと言われるコーンの最終生産高が落ち込むとの観測が高まっている。
 7月11日には、強気の需給報告を受けて高値を更新した後、利食い売りで急落、前日安値を下回り陰線引けするキーリバーサル(天井圏で出現するチャート形状)を示したものの、産地に予報された降雨がなく、11日高値を上抜いて踏み上げるなど天候相場特有の荒っぽい展開となってきた。
CFTC建玉明細によると、投機筋(ファンド筋)のポジションは、大豆が過去最高水準の買い越しにあるのに対して、コーンは春先の作付が順調に推移したため、買い玉は整理されており、足もとの数週間は買いが増加しているものの、ファンドの買い余力が残る状態だ。

 また、大豆に関しては8月の天候次第では、生産高回復の可能性は残るが、1度しかチャンスのない受粉期に高温乾燥に見舞われたコーンに関しては、次回以降の需給報告でも単収・生産高の下方修正が予想される。穀物市場では「豊作でなければ旺盛な需要を賄えない構造」がここ数年続いているが、大豆・コーン共に、在庫率は先日の需給報告で10%を割り込む低水準となっており、押し目は買われ易い地合いとなっている。

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