大干ばつの影響が深刻化するトウモロコシ

 米農務省が11日に発表した需給報告の中で、米国トウモロコシの2012年度のイールドを146.0ブッシェルと予想している。実地調査による生産高予想の発表は8月からとなるため、7月の需給報告でのイールドは引き続き、机上の予想となる。このため、これまで大幅な修正を行うことはほとんどなく、ダウジョーンズが集計した市場の予想平均は154.1ブッシェル、予想下限は147.1ブッシェルだったが、その予想下限を下回るかなり強い数字に市場は注目している。つまり、それだけ作柄悪化が深刻な状況であるといえる。8月の生産高予想発表でのイールドの大幅な引き下げにワンクッション置くことで、市場の冷静な反応を狙ったとも考えられる。
 ところで、今回発表されたイールドは前年度の147.2ブッシェルとあまり変わりなく、干ばつや作柄悪化を踏まえれば、その146.0ブッシェルという数字にも違和感がある。従って、8月のイールド予想は一段の引き下げが必至とみられる。ちなみに、ダウジョーンズが米農務省の作柄状況をベースに算出している作況指数(平年を100とする)は8日現在で86.0。これにトレンドイールドの164.0ブッシェルを考慮して算出されるイールドは141.0ブッシェルとなる。今回発表されたイールドを大幅に下回ることになるが、8月のイールド予想は140ブッシェルを挟む水準になると想定される。特に干ばつが深刻だった米コーンベルト東部では受粉が失敗してしまったとの報告も相次いでいるという。無事、受粉がなされても、イヤーコーンの成長過程が最も土壌水分を必要とするため、乾燥した天気が継続すれば、当然ながら、イールドの大幅低下は避けられなくなる。引き続き、米コーンベルト中心とした天気動向から目が離せない。

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