OPECは口先介入でどこまで原油価格をつり上げられるのか!?

原油上昇。減産延長の可能性を示唆するクウェートの石油相の発言で。NY時間は50.33ドル近辺で終了。

金下落。ドルインデックスの上昇が一因。NY時間は1244.8ドル近辺で終了。銀、プラチナも下落。

上海ゴム16510元へ反発。(取引時間は日本時間午前0時まで)。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ292.9ドル(前日比およそ3.5ドル縮小)、円建てで1,049円(同1円縮小)。(価格の関係はともにプラチナ>金)直近の最拡大時の価格差は、ドル建てでおよそ323ドル、円建てでおよそ1090円。ともに2016年10月下旬。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「OPECは口先介入でどこまで原油価格をつり上げられるのか!?」

昨日の原油価格の上昇要因に、クウェートの石油相が減産延長について前向きな発言をしたことが上げられる、と報じられました。

筆者は個人的には、サウジを含めクウェート以外にも減産延長への前向きな発言がなされていますが、その議論は少々早すぎるように感じています。

3月の生産量の実績も正式に公表されておらず、かつ減産期間は残り3か月(つまり予定の半分が残っている)タイミングであれば、感覚的に、予定した6か月の減産が折り返しに差し掛かった、後半戦、どう戦おうか!?のような議論がなされ、延長するかどうかは5月25日の総会前(例えば4月後半から)議論が活発化するものではないのか?と感じます。

「OPECは一旦下落した原油価格を見てあせっている、そのため口先介入に出た」とすることもできるように思います。

以下のグラフは、昨年1月から昨日までの原油価格の推移です。増産凍結・減産などが示唆され始めたタイミングを筆者の記憶を辿り記してみました。

2016年(特に後半)は、OPECは増産のペースを上げていましたが、原油価格は上昇する展開になりました。その原油価格の上昇の一因に“OPECの口先介入”があるのであれば、今月なされた(今後なされるであろう)減産延長についての前向きな発言もまた、原油価格を押し上げるための“口先介入”である可能性は否定できないように思います。

海外通信社が伝えたとおり、3月はサウジは前月比増産だったとのことで、サウジ1国頼みの減産体制は行きづまりの様相を呈し、そこから繰り出せる一手が“口先介入”、という構図であるようにも思えます。

これに沿って考えれば、昨年12月の“協調減産発表”というある意味強力な口先介入の後でも越えられなかった“55ドル近辺”がまずは壁になるように思います。

図:原油価格の推移 (単位:ドル/バレル)
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出所:CMEのデータを元に筆者作成

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