週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.98ドル安の47.83ドル、ブレント原油は同1.10ドル安の50.64ドルとなった。
 
 前週末17日の海外原油は、米原油在庫の減少やOPECによる減産期間の延長が下支えする一方、依然として高水準な原油在庫が上値を抑え、往って来いの展開となった。

 先週はCFTCの建玉明細で投機筋の買い越しが急減しており、強気スタンスが大きく後退したことが示されたほか、リグ稼働数が14基増加したこと、EIA統計で米原油在庫が予想以上に増加したことなど、供給過剰懸念が嫌気され軟調に推移した。また、トランプ相場の一服で米株式や債券なども下落しており、リスクオンムードとなったことも弱気相場の一因となった。週前半にかけてはEIA統計での原油在庫増加予想や、リグ稼働数の増加によるシェールオイルの増産観測で軟調に推移した。22日発表の在庫統計ではAPI、EIA統計ともに原油在庫が予想以上に増加、受渡場所のクッシング原油在庫も増加していたことを受け、発表直後にはWTI ベースで一時47ドルと約4か月ぶりの安値を付けた。ただし、ガソリン在庫、留出油は予想以上に減少しており、押し目では買いも見受けられ下げ幅を縮小する展開となった。週末にかけては再び戻り売りへと転じると、引き続き過去最高水準の米原油在庫が嫌気される中、供給過剰懸念から売りが強まりじり安となった。

 今週の原油相場は引き続き上値の重い展開になると予想する。OPECによる減産期間の延長を検討との話も、米原油在庫の増加に加え、原油生産も5週連続して増加、輸入も増えているなど供給過剰懸念が打ち消している。また、ヘルスケア法案の採決が難航しており、株式なども下落基調と市場全体がリスクオフムードにある中では反発しづらいものと思われる。ただし、製品在庫は減少傾向にあるほか、投機筋の買い玉も減ってきており、さらなる下落局面も考えにくくはなっているため、短期的には上値での戻り売り、中長期的には押し目で買い下がっていくスタンスで取引に臨みたい。
 
NY原油チャート
 

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