東京ゴムは行き過ぎ、突込み過ぎのレベル

 東京ゴム先限は先週末の24日に245円50銭まで下落し、当限(3月限)も同日に261円50銭、前日比15円50安と暴落を強いられた。東商取(東京商品取引所)の生ゴム指定倉庫在庫が2月末で1,317トン、このうち受け渡し標準品のRSS3号は1,229トン(245枚)しかないなかで、『なぜ、当限が暴落するのか』と疑問を持つが、その理由付けを、『4月限に比べて当限が10円前後高く、受けを回避する動きが出た』、『渡物が受け玉を上回った』、『買い玉の整理が遅れていた』などが考えられるが、4月限納会の前哨戦と見られる3月限納会の予想される受け渡しが50枚ほどと噂されるなかで暴落しただけに、買方にショックを与えていることは間違いない。

 当限がこうした予想外の展開になると、『果たして、4月限が納会に向けて本当に“無いもの高”を演じるのであろうか』と、市場が次第に疑心暗鬼になりかねず、4月限、5月限もそれに足を引っ張られる恐れもあるわけだ。

 当面は27日(月)の当限納会がどのような結果になるか、4月限以降への影響を見る必要があるが、前回の本欄でも述べたように、危機的な在庫水準のなかで、期近が崩れて順ザヤを形成するとも思えず、4月前半の動きから目を離せない。

 肝心な点は今後の相場をどう見るかだが、東京ゴムは余りにも下げ過ぎているといえる。

 具体的には産地シンガポールRSS3号相場は1月31日の高値キロ当たり295セントから3月22日の安値229.10セントまでのまでの下げ幅が約66セント。為替を1ドル=112円で計算すると国内換算で74円ほどだ。

 次いで、上海ゴムの中心限月は2月15日のトン当たり2万2,310元から3月23日の1万6,400元までの下げ幅が5,910元。為替を一元=16円12銭で計算するとトン当たり9万5,269円、キロ当たり95円27銭になる。

 そして、東京ゴム先限は1月31日の366円70銭から3月23日の246円90銭までの下げ幅は119円80銭になる。

 ここで疑問を持つのは33万トンまで在庫が増えた上海ゴムの下げ幅がキロ当たり95円ほど。これに対して、危機的な在庫水準の東京ゴムが120円がらみの暴落に見舞われていることだ。

 本来であれば33万トンの在庫を抱える上海が暴落しても、危機的な在庫水準である東京の下げ幅が限定的になるはずが、それとは逆の動きになっている。

 つまり、普通は在庫事情からすれば“上海売りの東京買いのポジションを取るべきところ、“上海買いの東京売り”を中国の投機筋が仕掛けていると見ることも出来る。

 こうしたなかで、シンガポールRSS3号の下げ幅が少なかったのは、世界最大の天然ゴム生産国であるタイが本格的な減産期に移行しているためと思われる。

 当面はこれまでの下げ過程で、買方は大きなダメージを受けており、その後遺症で下値探りの相場が続くと予想される。

 ただ、強弱の人気のバロメーターであるRSI(相対力指数)は2月下旬から何度か30ポイントに接近して市場がかなり弱気に傾斜していることが判る。

 とすると、先限の240円以下を売り込むことはリスクがあり、4月後半は少なくとも売られ過ぎの反動から、反発する相場展開になってもおかしくないと見る。

上海ゴム日足0324

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