ゴム市況を悪化させている四つの要因

 東京ゴム先限は、3月9日に一時255.8円まで下落して底入れしたのではないかとの楽観的な見方が一部で誘われていた。根拠は、昨年7月の安値145.9円から今年1月末の高値366.7円に至るまでの上げ幅220.8円に対する半値押しの目安が110円下げだったためだ。366.7円から110円を引くと約256円が導かれ、9日の安値はちょうど符号していた。実際、その後の相場が堅調地合いとなったためマーケットには一層底入れ感が強く広がった。

 しかし3月第4週に入ってからの続急落は、その楽観的な見方を打ち砕き、トレンドが引き続き下向きであることを印象付けた。結果論であるが、日足ベースの一目均衡表において、抵抗帯である雲を下に抜け相場トレンドの暗転を示唆していたとの解釈が正解だったのである。

 今後の予想としては、高値から3分の2押しが下値目標になると考えられる。そしてこの見方に基づけば高値から147円下げが想定され、下値目標は220円を前後した水準と導き出される。そうなら東京先限はまだ35円ほどの下値余地を残していることになる。

 東京ゴムが急速に値崩れした理由には大きく四つの要因がある。一つは為替が円高に振れたこと、二つ目は原油相場の値崩れで連動安となった側面があること、三つ目は需給が引き締まりから緩和に向かっていること、四つ目は上海ゴム市場が内部要因から値を崩しやすい局面を迎えたことである。

 上記の四つのポイントはどれも影響力としての優劣がつけにくいが、外部要因の為替と原油相場の変動はダイレクトな影響力があり、ファンダメンタルズとテクニカルは中長期のトレンドの大勢的な変化につながるためやはり影響力は小さくない。

1

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事