米国では干ばつが続いている

先週末は米国労働統計において、事前予想の10万人以上の非農業従事者就業者数の増加予想が8万人でしかなかったことが悲観材料になった。一部にはこれでQE3が早まったというアナリストもいるが、大勢は、景気はそれほど悪いわけではなく、伝家の宝刀を抜くのはもっと先だろうという意見である。人によっては年末だというアナリストもいる。現状を言うなら、金等の投資には不透明な時期であるということであろう。カリブ海には、ハリケーンの気配は全くない。

唯一さらに深刻さを増しているのは、米国の干ばつである。7月3日付けの米国気象庁 National Drought Monitorの要約レポートによれば、先週はテキサス南部で軽いお湿りがあった程度で多くの地域での乾燥と干ばつは改善していないという。北部平原、ミシシッピ渓谷南部、五大湖の南部地域で1インチ(25ミリ)程度の雨が降ったという。6月29日、イリノイ州北部から大西洋岸にかけて雷により停電が発生し、死者が出たところもある。残念ながら雨が降ったところは干ばつを癒すほど十分な雨量をもたらさなかったという。先週は記録的暑さを示したところが多く、この1~3か月の過去最高の乾燥を記録しつつある場所もある。中部と南部平原の北部では、最高気温は100度F(37.8度)を超え、東部のミズーリ州やアーカンザス州に及んでいる。オハイオ渓谷から中西部にかけて気温は平年より8~15度F(4℃~8℃)高い。乾燥気候は、穀物や牧草地、放牧地に深刻な損害を与え始めている。トウモロコシと大豆の主生産地の18州では、22%がPoorないしはVery Poorの作柄に落ちている。牧草地の43%、Sorgahamの24%が影響を受けている。また森林火災が発生し、190万エーカーが火災の影響を受け、先週末のだけでその面積は38%増加した。

以上のように、米国はどうやら未曾有の干ばつに襲われているようで、先週末トウモロコシと大豆価格は手仕舞い売りで下落したが、これは一時的な現象と思われる。現在穀物以外に明白に推奨できる商品が無いため、多くのファンドも穀物に資金を入れるものと思われる。

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