週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.83ドル安の48.81ドル、ブレント原油は同0.80ドル安の51.74ドルとなった。
 
 前週末10日の海外原油市場は続落、引き続きEIA在庫統計において9週連続の増加となっていることが材料視されており、供給過剰懸念は根強く、50ドルの大台を割れたことによりテクニカル面でも下げ圧力が強まったとみられる。

 週明けから週半ばまでは前週の流れを引き継ぐ形で下落基調が続いた。短期的な下げ過ぎ感もあり、一時的には自律反発する場面も見受けられたが、戻りは弱く、2月の原油生産が前月から増加したとのサウジアラビアからの申告があり、さらに下げ幅を拡大し、1週間でおよそ6ドルの下落幅となった。15日の朝方API在庫統計において予想外の原油在庫の減少、製品在庫も予想以上の減少であったことをきっかけに安値から切り返し、EIA在庫統計でもほぼ同様の結果であったことから上げ幅を拡大する動きとなった。FOMCでは利上げが織り込み済みであったことでドル高とはならず、利上げを年内3回との見通しが示されたことに反応して、ドル安となり原油相場に対しては割安感が生じ、支援材料となった。その後、週末にかけてはイベント通過後ということもあり、相場を動かす程の材料には乏しくWTIベースで49ドル前後での持合いが続いている。

 今週の原油相場は持合いを予想する。レンジブレイクにより投げ売りが殺到する局面は過ぎ、在庫の減少もあって一旦は落ち着きを取り戻した格好とはなっているが、原油在庫自体が高水準であることには変わりなく、このまま本格的な上昇に転じることを期待するのは時期尚早とみる。逆に、今週の在庫統計において原油在庫増加ということになれば再び下値を模索する展開も否定できないところである。OPECによる減産期間の延長といった話もでてきており、下落によりこの期待が高まるとみれば、一本調子での下落は起きにくくなったと考えられるだろう。そのため、余力をもった形で中長期での押し目買いを狙っていきたい。
 
NY原油チャート
 

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