短期的なドルの急変時に生じるドル建て・円建て商品の値動きの差

原油、上値を伸ばす。およそ3日ぶりに49ドル台へ。FOMC後のドル安、在庫減少を受けて。NY時間終了時点で49.08ドル近辺。

金急上昇。ドルインデックスの急落を受けて。1218.8ドル近辺で取引終了。銀もプラチナも上昇。

上海ゴムほぼ横ばい。17715元で取引終了。(取引時間は日本時間午前0時まで)

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ264.6ドル(前日比およそ4.7ドル拡大)、円建てで962円(同3円拡大)。(価格の関係はともに金>プラチナ)直近の最拡大時の価格差は、ドル建てでおよそ323ドル、円建てで

およそ1090円。ともに2016年10月下旬。

●東京金 10分足 (単位:円/グラム)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「短期的なドルの急変時に生じるドル建て・円建て商品の値動きの差」

昨日、原油市場は反発しました。積み上がっている米原油在庫について減少が見られたことなどが一因とされていますが、取引終了間際の上昇はドルの急落が要因であったように思われます。

一口に原油と言っても、通貨が異なるとだいぶ話は変わってきます。

以下のグラフのとおり、これまでほぼ同じような動き方をしてきたドル建て原油と円建て原油でしたが、昨晩(本日未明)のドルの急落時は、2つの原油は異なる動きをしています。(まるでワニの口のようです)

なぜこのようなことが起きたのでしょうか?

さまざまな言い回しがありますが、ドル建て資産と円建て資産の割安感・割高感の温度差が高まった点が上げられます。

ドル建て原油はドル建て資産、円建て原油は円建て資産であるため、例えばドルが安くなる(ドルが下落する)と、ドル建て資産であるドル建て原油に割安感が生じます。同時に(円高のため)円建て資産である円建て原油に割高感が生じます。

このため、割安感が生じたドル建てが(割高感が生じた円建てよりも)買われやすくなり、ドル建て・円建ての値動きに差が生じることとなります。

逆(ドル高・円安)のパターンでは、ドル建て原油安・円建て原油高、のような事象が発生することがあります。

特に昨晩のような短期間で大きな振れ幅となったドルの動きはこのような事情の要因となります。

また、昨晩は短期でしたが、ドルに強い長期のトレンドが生じれば、商品価格も長期のトレンドが生じる可能性があるという事になります。

図:ドル建て原油と円建て原油の値動き
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出所:各種データソースの情報を元に筆者作成

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