米国の原油増産を嫌気して弱基調はまだ続く

 WTIは9日に48.59ドルまで急落するなど、期近ベースでは昨年12月1日以来の49ドル割れを果たしている。OPECや非OPECの減産に対する足並みの乱れが目立つ一方で、米国の原油の増産傾向が顕著にあり、原油在庫は急ピッチに積み上がっていることに対する警戒がファンドの失望売りにつながり、急落をもたらしたと考えられる。

 米国の原油在庫は3月3日現在、5億2839.3万バレルで、今年に入って4938.1万バレル、10.3%も急増している。前年同期の増加率は7.8%で、それを上回っており、在庫水準としても統計情の過去最高を更新している。

 米国の原油生産は日量908.8万バレルで、順調に増加しており、昨年2月以来の高い水準を記録している。ところで、今週、米テキサス州でエネルギー関連の会合が実施され、米シェールオイルの増産計画を明らかにするところが目立っており、増産の動きが全米各地に拡大しつつある。トランプ政権のエネルギー政策に期待した動きとみられ、この増産計画によって、今後10年は、米国の原油供給が安定するとの指摘も挙がっている。

 米EIAは8日に3月の月報を明らかにしているが、ここで2017年の米国の原油生産を前年比33万バレル増の日量921万バレルと予想している。前月は10万バレル増だっただけに、原油増産の拡大基調を予想しており、それを裏付ける内容が示されている。

 その一方、OPECや非OPECの産油国の減産はサウジが中心となっており、サウジとアンゴラ以外は減産目標に達しておらず、協調減産を強硬に主張していたベネズエラの減産達成率はたった7%しかなく、1月よりも増産する動きをみせている。
 
wti200
 

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