プラチナスポット取引についてのコメント

 3月21日に東京商品取引所に待望のプラチナミニ取引が上場されることはたいへん喜ばしいことである。

 貴金属投資は長期投資に向いていると思う。商品先物取引で短期の利益を追求するよりも、どちらかといえば資産形成のためにコツコツと余剰資金を投資していくものだと思っている。この感覚は商社時代に純金積立の責任者をしていたせいでもある。純金積立は月々3000円という非常に少ない投資額により金やプラチナを買い溜めていくものだ。ドルコスト平均法による投資は、価格が下がれば、より多くの量の貴金属を購入することができるためうれしい。また価格が上がれば、いずれ売却するときのリターンが大きいことに喜びを感じることができる。価格が下がっても上がっても楽しいという投資はめったにお目にかかれない。

 翻って商品先物取引の場合、ハイリスクハイリターンな一攫千金型の投資手法である。標準取引ではプラチナの場合は1年先が満期となっているため、最大でも買ってから一年先までの間に、その価格変動を捉えて安く買って高く売ることを要求される。先物取引の場合は買いでも売りでもどちらが先でも構わないが、とにかく1年という期間の範囲内で成果を出す必要がある。プロになるとロールオーバーという手法により買い建て玉を先へ先へと伸ばすことは可能であるが、そのためには売買時点のスプレッドなどコストがかかる。

 その点今回上場されるプラチナスポット取引は為替取引同様、限月の無い取引である。つまり買っておけば、価格の大幅な下落により大きな評価損失が出て証拠金の積み増しを請求される場合を除いて、そのポジションをいつまででも長く保有することができる。

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