天候相場の天王山

 米農務省が2日発表したクロップ・プログレス(作柄報告)によると、トウモロコシの「優・良」の割合(1日現在)は前週から8ポイント低下し、48%。前年同期(69%)を下回る水準となった。大豆も「優・良」の割合(1日現在)は前週比8ポイント低下の45%。前年同期(66%)を下回る水準。

 今年の天候相場序盤においては、順調な作付による作付・収穫面積の増加期待や豊作見通しなどから大豆・コーン共に上値が抑えられていたものの、ここにきての米中西部産地の高温乾燥を受けて大幅続伸となっている。

 穀物市場においては「米独立記念日」を「天候相場の天王山」と位置付けているが、これはコーンの受粉期が独立記念日前後に当たるためで、大豆と比較して天候に弱いと言われるコーンが受粉期に高温乾燥に見舞われると、その後の生育に支障が生じ、単収減から最終生産高が落ち込むとの連想から買い囃され易いところが所以だ。
今年は作付が順調であったため、夏場の最も暑い時期に受粉のピークが来ることは避けられたが、6月からの高温乾燥で冬場の降雪が少なかったこともあり、各地で土壌水分不足が深刻な状況となっている。米国2000か所で過去最高の気温を記録しているが、平野部の雪不足が原因と見られている。さらに、穀物市場では「豊作でなければ旺盛な需要を賄えない構造」がここ数年続き、低在庫水準での天候相場入りしている事もマーケットの下値支持要因として意識されている。

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