週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比1.78ドル安の52.69ドル、ブレント原油は同1.46ドル安の55.17ドルとなった。
 
 前週末2月24日の海外原油市場は反落。前日のEIA統計で米原油在庫が7週連続増加したことや、米石油リグ稼働数が2015年10月以来の水準まで回復していることが重しとなった。

 先週は目新しい材料がない中、週半ばまで一進一退の小動きが続いた。6月末までの産油国による減産合意が延長されるとの期待感から下値は支えられるが、1日に発表されたEIA統計では米原油在庫は150.1万バレル増加と8週連続の増加となり原油在庫は最高水準を3週連続で更新、上値が重い展開となった。小動きから一転、2日は大幅下落。ロシアの2月原油生産が日量1,111万バレルと前月比変わらずとなり減産ペースが鈍化したことから先行きの減産順守に懐疑的な見方が広がったことやドル高進行も一因となり、WTIは2月9日以来の52ドル台半ばまで下押しした。

 今週の原油相場はレンジ相場継続でWTIで52~55ドル、ブレントで54.5~57ドル程度と予想する。ただし、原油市場に目新しい材料がない中、来週は米雇用統計を含め重要経済指標の発表を控えており株式や為替の動きには注視が必要だ。当面はレンジ相場継続を前提として回転をきかして逆張りの方針で臨みたい。ただし、2日の急落で以前より下値不安は増しており、WTIで51ドル、ブレントで54ドル割れではファンドの手仕舞い売りが加速することも想定すべきである。シェール増産、産油国による協調減産に対する懐疑的な見方から上値の重い展開が続いているが、米国の定修シーズン明けが近づいており、米原油在庫減少で下値が固まるようだと5月のOPEC総会に向けて大きく押した場面は中長期的に良い買い場になると見る。
 
NY原油チャート
 

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