稼働リグ数が増加してもすぐに米国の原油生産量が増えない理由

原油は下落。23日につけた54.90ドル台から54.20ドル付近へ下落。米国の原油在庫が過去高水準に積み上がっていることが一因。NY時間終了間際にドルインデックスが反発したことも弱材料となった模様。

金は続伸。1258ドル近辺で取引終了。一時1260ドルを上回る場面も見られた。取引時間中のドルインデックスの弱含みが一因。1260ドルは昨年11月半ば以来の水準。

上海ゴム(取引時間は日本時間午前0時まで)は横ばい。23日にレンジを下抜けて以降、18700元を挟んだ上下300元程度のレンジ相場。

金・プラチナの価格差は、ドル建てでおよそ226.5ドル(前日比およそ12ドル縮小)、円建てで835円(同27円縮小)。(価格の関係はともに金>プラチナ)直近の最拡大時の価格差は、ドル建てでおよそ323ドル、円建てでおよそ1090円。ともに2016年10月下旬。

●東京金日足 (単位:円/グラム)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より
 
●本日のグラフ 「稼働リグ数が増加してもすぐに米国の原油生産量が増えない理由」

米国の主要シェール生産地区における“稼働リグ数”の増加が原油需給を緩ませると報じられている点について、そこには留意点があるのではないか?と感じることがあります。

リグは“掘削機”とされますので、リグは掘削(穴掘り)を行っている時に動いている機械、ということになります。その“掘削”とは、シェールオイルの生産過程における“開発段階の前半部分”にあたります。

前半の掘削の次に、後半の“仕上げ”というシェールオイル・ガスを抽出するために、掘削した穴に高圧で水等を注入する作業があります。

これらの掘削・仕上げを通じた「開発」を経て初めて生産が可能な油井が出来上がることになります。掘削におよそ1か月から2か月、仕上げにおよそ2か月かかるとされていることからも、足元の掘削機の稼働数(穴を掘るために動いている機械の数)だけでは実態を把握することはなかなか難しいのかもしれません。

図:シェールオイル生産の3過程(探索・開発・生産)における「稼働リグ数」「掘削済・仕上げ前・未生産油井」および「掘削済・仕上げ後・未生産油井の数」の位置付けについて
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出所:ヒアリング等を元に筆者作成

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