株、トウモロコシに人気奪われる上海ゴム市場

 ここ1カ月間の東京ゴム相場は、300円付近の安値を起点として1月末に一時366.7円まで上昇力を強めたものの、その後の急反落により上げ幅のほとんどを失う展開となっている。

 この一連の東京市場の値動きの理由について「上げ過ぎの反動安」と説明するのはたやすい。実際、過去の値動きの幅に対する相場の上昇・下降を示す相対力指数(RSI)は、1月下旬時点では、週足ベースで一時79ポイント台まで急上昇し警戒水準の70ポイントを大きく上回っていた。またテクニカル的にも、1月下旬に形成した300~308円付近の罫線上の窓を埋める動きとなった。

 別な角度では、昨年夏場以降、国際天然ゴム価格の押し上げを先導してきた上海ゴム相場の値動きに一服が入ったことも東京ゴムを上げにくくさせている。上海ゴムは依然としてアップトレンドを維持していると判断できるものの、最近は上昇の速度が遅くなってきただけでなく、上げ渋る場面も見せている。中心限月は、1月中旬につけた5年ぶり高値2万1760元と、春節明け後の高値2万1480元とでダブルトップを形成。この動きに伴い、今後しばらくは鈍重な展開を余儀なくされる可能性がある。

 参考までに、昨年春先と秋に高騰した大連商品取引所の鉄鉱石相場なども今年に入ってから上昇に一服が入り、中心限月は610元~670元を前後したテクニカルな揉み合いに入っている。昨年の場合、同鉄鉱石市場には何十億ドルもの資金が投入され、その取引量は、当時シティグループがNY金市場と同程度の市場規模まで膨らんだと試算していたほどだった。
 
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