合成ゴム原料ブタジエン価格が上昇中

 タイの洪水により上昇していた天然ゴム価格は、上海市場も東京市場も勢いを失っているように見える。しかし、合成ゴム市場では、原料のブタジエン価格が急騰している。ゴム報知新聞によれば、アジアスポットのブタジエン価格は、トンあたり1,000ドル近辺だったものが、昨秋以降に急に上昇し、最近では約3,000ドルと3倍に跳ね上がっているという。

 その要因は原油やナフサ価格の上昇の他に、昨年の中国の好調な自動車販売が挙げられている。タイヤ需要の増加により、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)といったタイヤ向け合成ゴムの需要増、ひいてはその原料となるブタジエン(BD)の需要増に繋がっているという。また、天然ゴム価格の上昇や欧州からアジアへ流入するBDの減少もあるという。

 1月24日、ゴムを含む化学大手企業のJSR㈱が合成ゴム等の値上げを発表した。値上げの理由について同社は「BD価格の急騰、円安・原油高を背景とした国産ナフサ関連原料の価格上昇」を挙げたが、そこにはBD価格急騰のインパクトがうかがえる。BDを最も使用するBRの値上げ幅はキログラムあたり75円以上、一方、主原料にBDを使用せず、ナフサ価格に連動しやすいエチレンプロピレンゴム(EPDM)は同25円以上。両品種の値上げ幅には50円もの開きがついた。
 
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