週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比2.25ドル高の53.78ドル、ブレント原油は同1.87ドル高の56.19ドルとなった。
 
 前週末20日の海外原油相場は反発。22日に開催された減産遵守監視委員会の初会合を控え、減産が順守されているとの見方が強かったことから前日までの下落の反動もあり1ドル程度上昇した。

 先週は週半ばまでは下値では減産遵守確認が下支え、上値では米リグ稼働数29基増加や原油、ガソリン在庫増、減産を免除されたリビアの産油量増が重しとなり保ち合いだった。22日の減産遵守監視委員会の初会合では合意した減産量180万B/Dのうち150万B/Dが実施されたことが確認されたが、折り込み済みだったようでその後は前述の弱材料で上値は重かった。ただ、週末にかけてはダウ平均2万ドル超え、米リグ稼働増加が今のところは生産増加に繋がっていなかったことでファンドによる大口の買いが入り、ショートポジションのロスカットも巻き込んでか一時的に急上昇する場面があった。

 今週の原油相場は戻り売り優位の展開となるだろう。先週は一時急上昇する場面があったが、短期的なダブルトップを形成した後、金曜日には上昇分の全てを打ち消す急落を見せている。これは上値では過去最高水準に達したファンドの買い玉の決済が行われたことによるものと思われ、これを見せられたマーケット参加者は買い上がりにくい局面だろう。また、減産免除された国の増産やリグ稼働の増加も上値抵抗になる。減産遵守は確かに大きなニュースだが、ファンドの買い玉の決済がある程度進まない限りは今のところは上昇トレンドを形成するには至らないだろう。以上のことから、減産遵守や株式の堅調さから下値では買われる場面はあろうが、中国が2月2日まで旧正月で取引参加者が減ることもあり、来週も調整局面が続くと思われる。
 
NY原油チャート
 

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