ゴムは高値から半値押しへ 旧正月明けの投機筋に注目

 ゴムは先週20日に上海、東京ともに急落した。その原因がタイ政府在庫9万8,000トン売却にあったとする声もあるが、上海5月限は昨年12月27日のトン当たり1万7,200元から今年1月17日の2万1,760元まで4,560元高(円換算トン当たり7万6,060円高、キロ当たり約76円高)、東京ゴム先限も昨年12月27日のキロ当たり248円80銭から今年1月17日の308円60銭まで、やはり60円も上げていたこと、20日がちょうど週末に当たっていたほか、今週27日(金曜日)から中国では旧正月に入るため、買い玉を保有している向きの利益確定売りがかさんだと見ることが出来る。

 もちろん、タイ政府の手持ち在庫が31万5,000トンあり、このうち、9万8,000トンが売却されたとしても、『残る21万7,000トンの在庫が売却されれば、当面の需給緩和に役立つはず』(市場関係者)との見方もあり、今回の下げを助長したともいえる。

 さて、問題は今後の見通しだが、前に述べた通りに上海市場は今週27日から休場となり、2月3日から取引が再開される。しかし、3日は金曜日で、4、5日が休みであり、実質的に取引が始まるのは2月6日からで、そうなると10日間の休みとなる。

 その間は、『これまで上海リード型の相場が続いていただけに、その市場が休みとなると東京市場も大きく動けない』(市場関係者)と見る向きも少なくない。確かに、その可能性があるものの、『上海市場の取引が始まれば、旧正月前に利益確定売りした投機筋が再び買い上げる恐れがある』(同)も見逃せず、そうなると、中国の旧正月中に東京市場が安値をつければ、絶好の買い場と見ることが出来まいか。

 また、東京市場の相場を見ると判るように、1月限、2月限、3月限の期近3本と、4月限、5月限、6月限の期先3本に価格差がある。つまり、期近3本が高く、期先3本が安いのは3月まではタイ産地から入着する現物は少なく、4月以降に入着するだろうということで、価格が形成されているということだ。

 『タイで2月積の現物を買いたくて売り物が出ない』(産地筋)というから、やはり、少なくとも3月までは東商取(東京商品取引所)での受け渡しはごく限られたものになると考えられる。

 1月限の取組はすでに100枚を下回り、1月後期の検品申請が80枚(400トン)と少ないなかにあっては、期近限月がいつ吹き上げてもおかしくない。

 東商取の1月10日現在の生ゴム指定倉庫在庫は2,685トンと少なく、受け渡し標準品のRSS3号は2,500トンそこそこ(約500枚)のはずで、2月から3月にかけては一段と減少するものと思われる。

 タイの大洪水による天然ゴムの被害状況が把握されていないなかで、上海、東京ともに天井を打ったと見るのは早計ではなかろうか。

 目先的には中国の旧正月を控えての利食売りに安値をつけるものと思われるが、それでも高値から30円下げ、つまり、280円弱が限界であろう。

 東京ゴム先限は昨年12月の248円80銭から今年1月17日の308円60銭まで約60円上昇したが、その3分の1押しは20円安の288円、半値押しは30円安の278円となる。

 すでに先週末は3分の1押しまで下げている。
 
上海ゴム日足20170120
 

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