絶好調の中国新車販売・生産だが今年は伸び率が圧縮する公算

 中国汽車工業協会がまとめたところによると、2016年の中国の新車販売台数は通年で2802万8000台を売り上げて過去最高を記録したが、自動車生産台数も年間で2811万9000台に達し、同様に過去最高となった。前年比の伸び率は、前者が13.7%、後者が14.5%である。

 絶好調ともいえる中国のモータリゼーション化の状況が2017年も持続するのかどうかが気になるところだが、一昨年10月から実施している小型自動車に対する減税措置が今年も継続されることになったため、中国の新車の売れ行きは引き続き高水準を維持する可能性が高い。参考までに中国財政省は昨年12月、2016年末で期限を迎えるはずだった排気量1600cc以下の小型車販売の減税措置を1年延長すると発表。ただし減税幅は半分に圧縮され年内は7.5%に引き上げるとしている。

 このように今年から小型車購入の税率を引き上げる措置が取られたため、新車販売台数の伸び率は昨年のような高水準にならず、昨年の3分の1程度に相当する4~5%にとどまるのではないかと観測されている。この予想値は大手メディアが業界関係者を対象にまとめた調査結果に基づいている。

 参考までに、市場調査会社LMCオートモービルの市場予測レポートは、「2017年の中国自動車産業は、トランプ大統領による政策の先行きが見えない中、新車市場の展望も不透明さを増している。また足元で進む大規模な海外への資金流出と不動産市場の減速が経済と新車市場への不安要因となっている。この他、購入税の減税率についても2017年1月より半減されるため、新車販売の減速につながると懸念」としている。

 一方、米オートデータがまとめた2016年の米国の新車販売台数は通年で1755万0351台となり前年から0.4%とわずかながら増えた。

 2017年の米新車販売台数の動向に関しては、米自動車大手フォード・モーターのアナリストの分析によると、「今年の米自動車販売は2016年を下回る可能性が高い。2008年の金融危機以降に販売を押し上げていた累積需要が後退していることがこの見方の背景にある」という。
 
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