強材料目白押しの中、売られる大豆

 米農務省は12日の需給報告において、かなり強気の大豆の需給バランスを示している。2011年度の米国の期末在庫は2億1000万ブッシェル(在庫率は6.8%)から1億7500万ブッシェル(同5.6%)に大幅に下方修正されている。2011年度の需給バランスが示された昨年5月以来、最もタイトな在庫水準となっている。輸出需要が2000万ブッシェル、圧砕需要が1500万ブッシェルそれぞれ上方修正されたためである。この需要の上方修正を裏付けるデータが14日に発表されている。
 NOPA(全米油糧種子生産者協会)は5月の圧砕高を明らかにしているが、圧砕高は1億3826.6万ブッシェルで、事前予想平均の1億3470万ブッシェル、前年同期の1億2031.9万ブッシェルを大きく上回っている。また、米農務省が発表した週間輸出成約高も事前予想の上限75万トンを上回る100万5100トンとなっている。
 しかしながら、上記の強気の発表にもかかわらず、シカゴ大豆は急落を強いられている。新穀11月限も需給報告後に13.50ドルの高値を示現したものの、14日には13.0225ドルまで大きく値を崩している。強気のファンダメンタルズが目白押しの中、強材料出尽くしというよりも、トウモロコシとのスプレッドの駆け引きの中、値崩れを強いられたと考えられる。
 米国でのトウモロコシの現物相場が堅調に推移している。大豆とは対照的に週間輸出成約高はかなり弱気な内容だったが、逆に一段と買い進まれたのは、現物高を背景にしたといえる。米国では今年からエタノール生産に対する補助金が廃止され、その影響でエタノール生産が減少し、エタノール在庫の急減につながっていた。その在庫の減少を受けてここにきてエタノール生産が拡大しており、このため現物高につながっているとみられる。このトウモロコシの現物高を踏まえてトウモロコシ買い・大豆売りのスプレッドを仕掛けるファンドが多く、大豆の連日の急落につながっている。

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