ゴムは2013年2月の高値を目指す!?

 ゴム相場には驚かされることばかりだ。本欄で、『二番天井を構成も…』と述べたとたん、東京ゴム先限は12日に一部の限月を除いてキロ当たり300円大台に達し、2013年5月13日の299円を抜いた。

 こうなると、次の高値目標は同年2月6日の337円80銭となる。一方、反発力の弱かった上海ゴムの中心限月(5月限)も先週13日にはトン当たり2万0,620元まで上昇し、昨年12月14日の2万0,580元を突破し、2013年5月4日の2万0,750元に迫った。

 これを抜いてしまうと、次の高値は2013年2月6日の2万7,040元となる。

 また、シンガポールRSS3号期近は1月11、12日ともにキロ当たり260セントの高値に達し、2013年10月14日の260セントに面合わせしており、これを抜くと2013年2月1日の336.50セントが目標になってくる。

 つまり、今後の高値目標はいずれも2013年2月になるわけで、東京ゴムの337円80銭(2月6日)、上海ゴムの2万7,040元(同)、シンガポールRSS3号の336.50セント銭(2月1日)がその目標となる。

 これを達成出来るかどうかは今後の材料次第だが、目下の各市場の人気を見ると、『これで上げ相場が終わった』とは、とてもいいがたい。

 目先的に修正安を演じてから再度の反騰相場を演じるのか、それとも、このまま新高値まで突き進むのか、それは判らないが、『上げ相場は終了していない』とする判断が正答と思われる。

 さて、今回の反騰材料はタイ南部の大洪水が原因になっている。タイは世界最大の天然ゴム生産国であり、2015年の生産量は国際ゴム研究会資料によると447万3,000トンと世界全体の1,227万8,000トンの36.4%を占めている。

 タイ中央銀行のタイ南部支店からの情報によると、『南部の特産品のひとつである天然ゴムに関しては、南部のゴム園の75%が浸水しており、1月のゴム生産は前年同月比で20%程度減少する見通し』と伝えている。

 昨年1月のタイの天然ゴム生産量は48万5,300トンだったから、この情報が正しいとすると、10万トン弱の生産を失うことになる。

 それだけではなく、トラック、鉄道などの流通にしても支障が出て、ゴムの積み出し遅れが発生しているともいい、洪水によって農民がゴム樹からの採液作業に支障が出ているという。このため原料不足でスポット契約が出来ないと伝えられている。

 いずれは、天然ゴムの国際価格高騰によって世界的な供給過剰が到来することになろうが、今それをいっても市場が、“無い物高”の様相を呈しているだけに、何のインパクトもあるまい。

 タイの大洪水は天然ゴム生産国にとって追い風であり、当面は先高人気に、いわゆる『生産国の売り惜しみ相場』によって高値をつける可能性が高い。

 タイ産地からの声は東京ゴムの320円、あるいは、340円の声も聞かれる。

 こうしたなかで、タイ政府は新年早々に30万トンの在庫のうち、9万トンが入札済み、更には9万8,000トンの入札を実施すると伝えられているが、ゴム相場高騰の火を消すほどの要因にならないことが不気味だ。
 
ゴム日足
 

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