天然ゴム価格上昇は円安・原油高・米景気と分析~インド廃貨の混乱で生産減予測も

 東南アジアの天然ゴム生産国で構成する天然ゴム生産国連合=Association of Natural Rubber Producing Countries(ANRPC)が12月7日公表した需給報告によれば、2016年の世界の天然ゴム供給量は1108万トンと前年比+0.1%の微増であるという。一方メンバー諸国の天然ゴム需要量は+4.1%増の800万トンであるという。この需要量は世界の需要の約65%に相当するとのこと。天然ゴム価格は10月以降上昇し、主要現物市場における価格は11月に改善されたと述べている。ANRPCは、価格が上昇した原因として需給の改善以外に日本円が安くなったこと、原油価格の上昇及び、米国経済の回復を挙げている。

 一方マレーシアの天然ゴムディーラーは、トヨタ自動車が来年の自動車需要について前年比+1%増と予想していることや、中国が小型エンジン車に対する補助金政策を一年延長することも来年の自動車需要が堅調で自動車タイヤ用天然ゴムの需要が増加するとの予想の基礎となっていると述べている。

 インドでは、500ルピー札と1000ルピー札旧紙幣の廃貨による混乱で、11月の商用車需要は前年比▲11.58%減少した。また、インド国内の天然ゴム生産者に対する支払は小切手で行われているが、一部生産者(1ヘクタール以下の農園)は、ディーラーの小切手を信用していないため、タッピング作業が滞っているとインド天然ゴムディーラー協会の会長Tomy Abrahamは述べている。インドでは16/17年度で前年の56万2千トンから+16%増の65万4千トンの天然ゴムが生産されると見込まれているが、通貨の廃貨による混乱が長引けば、生産量はこれより少なくなる見込みという。4月~10月の生産量は前年比+10.9%増の36万5千トンだった。(前年同期は32万9千トン)
 
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