大きく上方修正される可能性ある中国の天然ゴム消費量

 東京ゴム相場はリアリティがないほど驚異的に上げている。14日の夜間取引で先限は一時288.8円まで上昇し、2013年9月以来の高値をつけただけでなく300円の大台をも射程圏内に入れる動きに入ってきた。相場が底入れして上昇トレンドに回帰したことは衆目の一致するところであるが、その上昇の速度は想定外であり、理解の域を超えている。上昇の起点である今年1月の安値144.5円からの上げ幅は144.3円となり、上昇率199.9%が示すとおり、ほぼ値位置は倍化した。

 ただ、東京だけが単独で急上昇しているのかといえば、そうではなく、むしろ他市場と比較すると出遅れている。13日時点において、上海ゴム中心限月は上昇の起点となる今年1月の安値から最大209.7%の上昇となっており、シンガポールRSSは同じく213.2%の上昇、シンガポールTSRは201.4%の上昇と、東京の上昇の速度は他市場よりも控え目である。

 とはいえ相場の上げ幅はあまりに急で、上値の限界が近いと感じているマーケット関係者は少なくない。テクニカル指標の一つである相対力指数(RSI)は、上げが行き過ぎていることを物語っている。14日時点の東京日足のRSIは78.49で臨界点の70を大きく上回っている。週足RSIも78.76で同様である。参考までに、このRSIの日足は、上海が77.18、シンガポールRSSが86.36、シンガポールTSRが82.57で、いずれも臨界点の70を上回っている。

 ゴム相場が上昇している理由は一つや二つに絞れず、複合的な要因が重なったことによるものである。もともとは供給の増大に歯止めがかけられたことにあると考えられる。具体的には、今年に入ってから産地タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国が協同して輸出削減に踏み切ったり、中国がタイと政府間協定でゴムの輸出に力を注いだりしたことなどである。また供給面では各国のコスト割れで農家離れによる構造的な減産傾向が少しずつ広がったことも指摘できる。
 
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