追加金融緩和観測に振り回される金

 NY金は米国の追加金融緩和観測を巡る思惑に大きく振り回されている。
 当初、6月19日、20日の米FOMC(連邦公開市場委員会)で、追加金融緩和が実施されるとの見通しが有力であった。それが6月1日に発表された米雇用統計のかなり弱気な数字を受け、早々の追加金融緩和に踏み切るとの思惑が台頭し、一気に1600ドル台に水準を切り上げ、その後のマスコミなどの追加金融緩和の報道なども手伝って期近8月限は6日に1642.4ドルまで急伸している。
 そして、7日には注目のバーナンキ米FRB議長の米議会合同委員会の公聴会での証言が実施された。しかしながら、市場が期待した具体的な追加金融緩和策が提示されることはなく、失望売りが膨らみ、1579.4ドルまで急落している。
 結果的に当初の米FOMCを前にした動きに戻ることになったが、もし、その米FOMCでも見送られることになれば、市場ではパニック売りが殺到し、1500ドル割れも想定される状況に立たされていると推測される。
 今回の高値からの急落要因として、インドの需要低迷の長期化も挙げられる。インドの通貨ルピーの安値更新の動きもあり、6日にはインド国内の金の小売価格が最高値を更新している。10グラム当たり2万9940ルピーまで上昇しており、1ヶ月前に比べて2.1%、3ヶ月前で同7.3%も上昇している。インドでの購買意欲の低迷を示す数字である。こうした状況を踏まえて、インドの業界関係者は6月のインドの金輸入が前年同月と比べて半分以上落ち込み、20トン前後になるとみられている。

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