タイの豪雨などゴム相場が再浮上している三つの要因

 12月7日の東京ゴム市場の夜間取引は堅調となり、先限は一時246.4円まで上昇した。この動きに伴い、11月下旬の直近高値245.6円を上抜き、約1年6カ月ぶりの高値を更新。昨年6月の高値247.9円を再び意識する値位置まで回復してきた。

 相場はすでに十分に上昇していて大掛かりな上値修正の動きも予想されたが、相場地合いは想定されていた以上に強く比較的早いタイミングで高値を更新した。更に続伸して先の昨年6月の高値を抜くような動きとなった場合は、上値追いの流れが再加速する可能性がある。

 12月に入ってから相場の流れが再び強くなったのは、特に三つの理由がある。最も大きな強材料としてタイ南部の天候不順がある。例年、この時期のタイ南部は年間を通じて最も降雨量の多い大雨期に入り、豪雨となった場合は多くの河川が氾濫したり幹線道路が冠水するなどの被害が出るケースがある。今年のこの時期はラニーニャ現象の影響もあってか東南アジアの気象が不安定となっており、先週は、トラン県、ナコンシアマラート県、クラビ県、ソンクラ県などのタイ南部で豪雨に見舞われた模様である。

 タイ国家災害警報センターによると、特に豪雨に見舞われているのはタイ湾のサムイ島やパンガン島を含む南部地域だとしている。洪水により、タイ南部とマレーシアを結ぶ鉄道も運行を中止している模様であり、線路が冠水したことによりタイ国鉄は今週末のバンコク発南本線をナコンシタマラート県のトゥンソン駅までの運行としてトラン県内は不通となっている。またサムイ島でも洪水被害が起き、同空港を所有するバンコクエアウェイズによると、一部フライトの欠航・遅延が生じると伝えられている。

 このタイ南部地域は世界最大の天然ゴム産地であり、ナコンシタマラート県以南にはハジャイを有するソンクラ県があり、豪雨による冠水によって一部ゴム農園では生産作業であるタッピング(切り付け作業)に支障が出ている模様である。
 
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