週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比2.99ドル高の50.62ドル、ブレント原油は同4.70ドル高の53.29ドルとなった。
 
 前週末11月25日の海外原油相場は週明けの非OPEC加盟国会合にサウジアラビアが出席しない意向を示したことから11月30日のOPEC総会での減産合意への不透明感が広がり急落した。

 先週はOPEC総会での減産合意を受けて急騰する展開となった。週明け28日は反発。イラクのルアイビ石油相がOPECの減産合意に楽観的な見方を示したことから、合意に対する期待感が高まることとなった。翌29日は急反落。イラン、イラクが減産を拒んでおり、前日高まった減産合意に対する期待感が剥がれ落ちる格好となった。OPEC総会当日の翌30日はサウジアラビアのファリハ・エネルギー相が減産合意に近付いているとの見方を示したことから、合意の期待が高まり大幅上昇し、その後、日量120万バレルの減産、3250万バレルの生産量で合意との報が流れると、さらに上げ幅を拡大し、WTIベースで4ドル強の急騰となった。また、API、EIA在庫統計においては共に原油在庫の小幅減少、製品が大幅増加とまちまちであったことや、注目されるOPEC総会の前後ということもあり、特段材料視されなかった模様。翌1日も前日の減産合意を材料に堅調に推移し、ロシアが減産を段階的に実施する用意があると述べたこともあり、9日に予定されているOPEC、非OPEC加盟国での話し合いにおいて、15年振りの協調減産への期待から、連日の大幅上昇となった。

 OPEC総会において8年振りの減産合意に至ったこともあり、9日のOPEC、非OPEC加盟国の話し合いにおいても15年振りの協調減産への期待は高まっているとみられ、市場ムードもあいまってさらなる上昇も期待できる状況ではある。しかし、やや過熱感のあるリスクオンムードや、高値圏での利食い売りや、生産者のヘッジ売りなどを考慮すると高値を追いかけることには慎重にならざるを得ないだろう。今回合意された減産の120万バレルという数量も直前まで過去最高の生産量であったことを考えると需給均衡に充分な規模とは言い難く、また決定された生産量の順守に関しての不安も残っており、このあたりが意識されてくると一旦調整が入る展開も考えられる。減産合意によって値位置自体は切り上がったと見てよさそうであり、引き続き荒い値動きも予想されるため、余裕をもって押し目を拾っていきたい。
 
NY原油チャート
 

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