ゴムは天井圏の現象現われたが…

 棒上げを演じていた上海ゴムが崩れ始めた。中心限月の2017年5月限は11月28日のトン当たり1万9,615元を高値に急反落し、先週末には1万7,360元まで下落して、その下げ幅は2,255元に達し、1元=16円54銭(2日午後3時現在)で計算すると、トン当たり3万7,298円、キロ換算で37円30銭下落したことになる。

 キッカケは、ロイター電によると、『中国の債券利回りの急騰で市場流動性への懸念が強まって、売りが加速していることが背景』としており、ゴムに限らず、原料炭、鉄筋、銅、亜鉛など全般に下げ足を速めて連鎖安につながったことが嫌気されたものだ。

 このほか、『中国銀行が元安を回避するため市場に介入した』、『11月はファンドの決算月で一斉に利食売りが出たため』などとしているが、11月3日の1万3,650元から同28日の1万9,615元までの上げ幅5,575元(国内換算トン当たり9万2,266円高、キロ換算92円27銭高)も強烈だが、そこから、あっという間に2,255元安(同3万7,298円安、同37円30銭安)も余りに極端な下げ幅といえる。

 一方の東京ゴム先限は11月29日の245円60銭から12月1日の224円50銭までの下げ幅が21円10銭と上海の下げ幅より少なかったのは、もともと上海の上げ幅が国内換算(キロ当たり)92円上昇したのに対して、東京の上げ幅が69円にとどまっていた経緯があったからだ。

 さて、今後の相場をどう予想するかだが、腕力相場化して、しかも、東京市場にその資金が流入しているだけに、予測は難しい。

 常識的には短時間で上海が国内キロ換算で90円以上、東京で70円弱も上昇したこと、最近の上下波乱は、『高値での上下波乱は天井打ちすることが少なくない』を意味しているとすれば、『もう天井を打ったのではないか』と見たくなる。

 ただ、上海、東京をまたにかけての腕力相場だけに、常識の通らない相場の示現も考えられ、正直いって天井かどうかの判断をつけがたいというのが本当のところだ。

 まあ、最終的には腕力相場のトガメが表面化して、大きく崩れるだろうが、そのようになると、『売り渋っていたタイから現物がどっと出てきた』になって、下げを助長することになりかねない。

 結論は今後、上海ゴムの中心限月の高値1万9,615元(11月28日)、東京ゴム先限の245円60銭(11月29日)の新高値取りに余りにも時間がかかると、それに失望してチョウチン筋の玉整理が始まり、それをキッカケに市場に動揺が広がって、下落する恐れもあるので、その動きから目を離せない。

 また、上海ゴムは11月3日か28日の上げ幅5,575元に対して3分の1押しは1万7,757元、半値押しは1万6,827元。東京ゴム先限は11月2日から11月29日の上げ幅が69円に対して3分の1押しは222円60銭、半値押しは211円となる。

 すでに上海ゴムは3分の1押以上、東京ゴムは3分の1押しに近い下げを演じた。

 3分の1押しでは依然、強気リード型の相場が続く可能性があるものの、それが半値押しまで崩れると、投げ物が先行して、相場は弱気にバトンタッチされる恐れがある。
 
上海ゴム日足1202(みんコモ)
 

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