上げ過ぎの反動安リスクが高まっているゴム相場

 相場格言に「谷深ければ山高し」という言い回しがあり、相場が大きく下げれば下げるほど、その後の上げが大きくなることを過去の経験則から警鐘している。今年に入ってから直近までのゴム相場は、まさにこの格言どおりの展開に入っている。2011年につけた過去最高値からの下げ幅は過去最大級となり、東京ゴムの場合は高値から4分の1近くまで下ったが(535.7円?144.5円)、安値を出し切ってからは急速に上昇し11月29日には一時245.6円まで上昇を強めた。

 東京先限が245.6円まで上昇したということは、今年1月12日の安値144.5円を起点としてすでに100円以上も値上がりしたということであり、上昇率は70%に達した。この結果、11月に形成された月足長大陽線(現時点で69.0円)は、2011年1月に記録していた月足65.8円を抜き史上最大幅となっている。

 相場が上昇していたのには、当然、それなりの理由と原因がある。一番の理由はゴム相場が下落し過ぎたため生産コストが著しく低くなり生産調整が進んだこと。そこに生産国連合が人為的な輸出調整の動きに乗り出したことが重なった。一方、需要に関しては、米国大統領選を境に産業消費材の需要増大通しが強まったことや、中国を筆頭とした新興国の消費が回復傾向となっている点などがある。

 しかし、直近のゴム相場の急上昇は今後しっぺ返しとなって相場の暗転につながる公算が強い。格言には逆に、「山高ければ谷深し」という言い回しもある。最近の大幅上昇で内部要因は買われ過ぎ、テクニカルは上げ過ぎのサインが強く出ている。
 
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