上海ゴムの天井打ちは更なる規制強化がカギ

 東京ゴム先限は先週25日にキロ当たり241円70銭まで急騰し、先限連続足で見ると、11月2日の安値176円60銭から65円も上昇したことになる。これに対して上海ゴムの中心限月(2017年5月限)は24日にトン当たり1万8,935元まで上昇し、11月3日の安値1万3,650元から5,285元も暴騰している。1元=16円36銭(25日)の為替で計算するとトン当たり8万6,462円、キロ当たり86円46銭上昇しており、東京の上げ幅を20円上回っている。

 引き続き、上海ゴム主導の推移ながら、東京市場にも中国投機集団の買いが入っているものと思われ、荒っぽい動きになることも予想される。こうした事態から上海商品取引所は、11月23日に規制強化を発表した。

 その内容は24日の夜間取引より、銅、アルミ、亜鉛、ニッケル、スズ、圧延巻鋼、天然ゴム、ガソリンの証拠金を丸代金の8%から9%に引き上げ、制限値幅を6%から7%にした。

 ただ、25日の上海ゴムの取組高合計は43万1,400枚と、24日の43万7,316枚から若干減少したに過ぎない。このことは取引所の規制に対して投機筋が強い反応を示していない証拠で、『まだ、上海の規制はなまぬるい』(市場関係者)と受け止めている。

 このため、『投機筋はゴムだけではなく、他商品でも巨利を手にしており、資金豊富だ。少々の規制では市場から撤退するようなことはなく、トコトン買い進むのではないか』(同)としている。

 25日の上海ゴムは取引所の規制強化に敬意を表する格好で小反落、東京ゴムも若干売られたが、それまでの上げ幅から見ると、『押目』とはいえない小幅安にとどまっている。今回の上げ相場がどこで天井するのか、それは誰にも判らない。

 とにかく、『東京市場にヘッジ売りしようとしても、1日に10円前後も上昇したのでは、リスクが大きくヘッジ売り出来ない』(商品取引会社)が実情のようで、これでは、幾ら東京市場が高いといってもタイ産地から東京に現物を運ぶことは出来ない。

 とすると、あとは上海商品取引所が天然ゴムの証拠金を大幅アップ、売買規制などに踏み込まないと、相場上昇にストップをかけるのは難しい。

 とはいえ、相場というもの、どこまでも上昇するのは無理がある。中国系のファンドは東京ゴム4月限の買い玉を、今度は5月限に乗り換えて戦いを延長するはずで、次第に高値取組が増えてくる。

 つまり、投機筋が相場を押し上げながら、新しい限月が生まれると、そこに乗り換えれば必然的に高値を買うことになるわけだ。戦いをいつまでも続ければ、どこかで破綻を生じることになるが、それがいつになるのか予想は難しい。

 相場格言に、『もうはまだなり』とあるが、『もう良いだろう』と思って新規売りして、これまで踏まされてきた弱気筋が少なくない点を考慮すると、依然として“値頃売り”は危険といえよう。

 上海商品取引所の規制で投機熱を冷ますことが出来るかどうかが最大のポイントだ。結論は腕力相場に抵抗するには規制強化しかあるまい。
 
みんコモSゴム日足1125
 

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