ゴムはどこで天井を打つのか

 東京ゴム先限は先週17日に217円10銭まで上昇した。これは昨年7月22日の高値218円以来のことで急ピッチな上げだ。それを表すようにRSI(相対力指数)は高値警戒の70ポイント台を抜き、いつ反落へと転じてもおかしくない。

 ただ、この見方はあくまでもテクニカルによる予想であり、単なる修正安にとどまるだけではなく、再度、反発する可能性もある。

 というのも、今回の上昇は上海市場で証券系金融ファンドが買いを仕掛け、それがまんまと成功して巨利を手にしている。上海ゴムの2017年1月限は11月3日のトン当たり1万3,650元から14日の1万6,945元まで、短期間に3,295元も暴騰し、円換算でトン当たり5万2,390円、キロ当たりで52円も水準を上げている。

 6月2日の安値1万0,145元から見ると、実に6,800元、円換算でキロ当たり108円もの上げ幅で、投機買いした向きのフトコロはあたたまっているに違いない。

 とすると、投機筋もここは取引所の規制強化を避ける意味で無理をせず静観し、相場がある程度下げたところを狙って、改めて買い直す可能性もある。

 昔から相場格言に、『初押し買うべし』とあるが、まさに、修正安段階でそうした投機筋の買い直しが予想されるだけに、14日(月)の上海ゴムの1万6,945元、17日(木)の東京ゴム先限の217円10銭が大天井と決めつけて売り込むと、シッペ返しを食いかねない。

 特に、上海市場で相次いで規制がかけられたため、これを嫌った投機筋が規制のかかっていない東京ゴム期先に資金を移動しているフシもあり、今度は東京市場が波乱する恐れもある。

 上海ゴムの投機買い、仕手戦がいつまでも続くとは思えず。最終的には誰が“ババ”を掴むかということになる。このような腕力相場が一転して反落することも考えられるので注意が必要だろう。

 問題は天井の兆候をどう知るか。これは投機筋が幾ら買っても相場が上がらなくなった時、いわゆる『時間切れ』であり、高値取組が増えたことを意味する。そして、相場が下げに転じた時、『我先に…』と投げ物が出ると、前述した棒下げにつながるはずだ。

 前に述べたように、上海ゴムの中心限月は11月3日のトン当たり1万3,650元から14日の1万6,945元まで3,295元(円換算キロ当たり52円)上げだから、その3分の1押しは1,098元安(同17円45銭安)の1万5,847元、半値押しは1,648元安(同26円20銭安)の1万5,297元、3分の2押しは2,197元安(同34円90銭安)となるが、常識的には半値押しまで値崩れしてしまうと、投機買いしていた向きの形勢は極めて不利になるものと思われる。

 上海市場は6月早々から上げに転じ、その上げ幅が6,800元(円換算キロ当たり108円)、日柄も5ヵ月半をかけていることから、天井が近づいていることは間違いないといえるが…。
 
上海ゴム週間足20161111
 

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