上海ゴム相場の上昇の速度が急となっている原因

 ゴム相場の上昇速度が一段と急になっている。リード役である上海ゴム相場は、11月14日までの上昇で一時1万6945元まで上昇し、2014年1月以来の高値圏に達した。今年1月の大底9590元を起点とする上げ幅は7355元で、上昇率は77%である。しかも6月に形成されたダブル底を起点とした上昇トレンドは、4カ月連続で長大陽線を形成、急騰色がますます濃くなっている。

 このゴム高の大きな原因の一つに中国の景気減速懸念が今年年初に想定されていたほどではなく、むしろ底固く推移していることが挙げられる。産業素材消費の落ち込みがそれほどでないばかりか、上向きに転じている分野があるなど全体的に陽転している。中国の主要な経済統計の一つである製造業PMI(中国国家統計局・中国物流購入連合会まとめ)の10月統計は51.2ポイントとなり、景気判断の節目となる50ポイントを3カ月連続で上回った。しかも51.2ポイントは2014年7月以来2年3カ月ぶりの高水準。電気機械にスマートフォンや自動車生産が好調だったほか、不振だった鉄鋼も価格上昇で景況感が改善。ちなみに、中国メディアの財新と調査会社IHSマークイットがまとめた同10月の製造業PMIも51.2ポイントだった。

 この統計の中身において、特に好調なのが自動車分野。10月の中国新車販売台数は264万9900台となり前年同期比は18.7%増を記録した。今年3月以降8カ月連続で前年同月比プラスになるとともに5月以降は5カ月連続で2ケタの伸び率。昨年から政府が景気テコ入れ策として排気量1600cc以下の小型車を対象に減税政策を導入していることや若者の多目的スポーツ車(SUV)人気が沸騰していることなどが背景にある。実際、小型車の伸び率は約3割に達しているほか、特に最近中国ではSUVがブーム化していると伝えられている。ちなみに今年4月上旬から5月上旬にかけて北京で開催された自動車モーターショーでは中国現地メーカーである上海汽車や長城汽車などがこぞってSUVの新型車を投入、SUVブームの火付け役になっている。
 
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