【東京金は、円安で下値を切り上げる】

 11月9日、米国の第45代大統領に共和党のドナルド・トランプ氏が就任することになった。以前、本コラムで、「3羽目のブラック.スワン」(9月29日)と題して、“11月にトランプ氏が米国の第45代大統領に選出される可能性は、事前予想程には低くないかもしれない”と書いたが、改めて振り返ってみると、トランプ氏勝利を予想していたものの、トランプ氏勝利に伴うマーケットの変化に対する予想が、あまりにも稚拙だったと反省している。

 9日の開票日は、東京市場が大荒れした日だった。当初、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が優勢との見方から、朝方は株高・ドル高・金安で推移していたが、開票が進むに連れて、一転して株安・ドル安・金高と真逆の展開となった。日経平均株価は1000円以上も急落し、ドル円は105円台から101円台まで円高が進んだ。金の時間外は6%あまり急騰と、典型的な「リスクオフ」の展開となった。しかし、トランプ氏の勝利が確定したその日のNY市場は、株高・ドル高・金安という「リスクオン」の展開となり、想定できなかった事態が進行した。

 そして、10日の東京市場は、日経平均株価は、前日の暴落幅以上の上げを見せ、ドル円も急反発し、海外市場では106円台を示現した。NYダウは、10日に史上最高値を更新した。トランプ次期大統領が、公約として掲げている減税や規制緩和、インフラ投資の拡大など企業寄りの政策を、確実に実行するだろうとの期待感が高まったことが背景にある。加えて、米連邦議会の上下両院で共和党が過半数を占め、政策遂行の阻害要因となる「ねじれ」が解消されたたことも支援要因となった。オバマ大統領との会談が、穏便に進んだことも、政権のスムーズな移行が進むと好感されたのだろう。

yen1h
 

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