強弱両材料が交錯する東京原油

 トランプ氏の大統領選挙の勝利を受けて、WTI・ブレントとも波乱の展開を強いられたが、それもようやく落ち着きをみせている。トランプ氏優勢の開票状況を受けて、NYダウ先物が急落し、投資マインドの悪化を嫌気してWTI期近12月限は43.07ドルまで急落。NYダウ先物が800ドル以上も急落したものの、43ドル台は頑なに維持していた。その後、トランプ氏に対する期待もあり、NYダウが急伸したことで、WTI期近12月限は45.95ドルまで急反発するなど、原油を取り巻くファンダメンタルズに関係ない動きをみせていた。

 ところで、10日にIEA(国際エネルギー機関)が発表した11月の月報で、10月のOPEC産油量は前月比25万バレルの3383万バレルとなっている。「記録的な高水準」と表現しているが、事実上の過去最高である。前年と比較して、インドネシアやガボンが再加盟したため、そのため、過去最高を更新したとの表現にならなかったといえる。

 ちなみに、10月末にロイター通信が発表した10月のOPECの産油量は前月比13万バレル増の3382万バレルで、産油量自体がほぼ一致している。

 今回、IEAは今月末のOPEC総会にも言及し、ここで減産合意がなされれば、早急に供給過剰が解消するとする半面、合意できなければ、2017年も供給過剰が続くとしている。ただし、合意がなされても、ロシアが増産凍結にとどまる可能性もあり、また米国の増産も想定され、世界的な供給過剰の改善は難しいとみる。
 
wti
 

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