週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比4.9ドル安の44.80ドル、ブレント原油は同4.01ドル安の46.49ドルとなった。
 
 前週末10月28日はOPECの技術会合を控え協調減産が不調に終わるリスクを嫌気したポジション調整の売りなどから軟調推移しおおむね1ドルほど調整安となった。

 先週も軟調な動きが続いた。週明け31日は週末の前記会合がイランやイラクが生産枠の設定に使われているデータに異議を唱えたことで不調に終わり、11/30に開催されるOPEC総会へと先延ばしとなった。そのため2ドル程度大幅に売り込まれ軟調推移した。終盤にはアラバマ州の石油製品輸送パイプラインで火災が発生したことで製品主導で値を戻すが戻りは売られる展開となった。翌1日もOPECへの減産へ懐疑的な見方が引き続き材料となり投げ売りが優勢な展開が続くとともに、API統計で原油が予想比大幅に増加したことで下値を広げる展開となった。翌2日もEIA統計で原油が1442万バレル増加と1982年来の増加幅が示され売りが優勢となり、翌3日もEIA統計の結果を蒸し返し戻り売りが優勢となり、下げ幅を拡大した。翌4日一週間で下げ幅が4-5ドルになるなど短期的な下げすぎ感がある中下げ渋る場面もあったが、強材料不在の中、上値重い展開が継続している。

 OPECへの失望に加え米国在庫もハリケーン等の影響からの立ち直りから大幅に在庫増加が示されるなど需給面でのサポートも失い大幅下落となった。また、前週末から大統領選挙への懸念がリスク回避的に作用しセンチメントの悪化に拍車をかけた印象である。短期的な下げすぎ感は高まりつつあるが、WTI原油は上値抵抗を攻略後の上昇トレンドラインをブレイクとテクニカル面での悪化は著しく、200日移動平均43ドル前半や前回の安値42ドル半ば程度まで下値を広げる可能性を見ておく必要がありそうか。また、結果次第ではあるがトランプ氏の当選となるとドル円は大幅に下落する可能性が高く円価ベースでは下落する可能性には留意する必要がありそうか。ただし、OPEC期待をおおむね吐き出したレベルに来ている点や短期的には売られすぎており買い方の投げが終われば安値修正が入る可能性はあると思われ、突っ込み売りよりは余裕を見て買い下がるほうが無難と考えるが、まずは大統領選挙を見極めたいところである。

 
NY原油チャート
 

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