原油安の流れに乗じて先安感広がるゴム価格

 夏場以降、9月下旬から10月中旬まで続伸していた東京ゴムの上昇の流れに一服が入っている。上昇トレンドは維持されているものの、180円を超えたあたりから上げの速度が鈍り上値づかえの状況を強いられている。

 この原因の一つに石油安が挙げられる。天然ゴムを取引する東京ゴム相場は、合成ゴムと需給面での関連性が高いことから石油相場との相関性も高い。最近の石油相場は、10月12日に東京原油先限が一時3万3570円まで上昇し6月の直近高値を抜いて年初来高値を更新する動きとなっていたものの、その高値をつけて以降は下げ基調へ暗転し、安値追いとなって3万円付近まで値位置を落としている。

 東京原油が続落しているのは国際指標であるNY原油の下落によるものである。NY原油は9月に開催されたOPECの非公式会合において協調減産が合意されたことを受け、10月中旬に一時51.93ドルまで上昇した。ところが、10月末に開催されたOPECと非加盟国との話し合いが難航し物別れとなったため、それがマーケットに悲観的な空気を誘う要因となっている。加えて、OPECの中でサウジアラビアに次ぐ産油量を持つイラクが協調減産に難色を示し、OPEC内においても減産の行方に不透明感が広がっていることが悲観材料となっている。ちなみにNY原油は31日時点で一時46.63ドルまで下げたが、これは先の直近高値から5.30ドル安でちょうど1割下落したことになる。

 楽観的なマーケット情勢だった石油市場に一転して先安感が広がっているため、ゴム市場も下値リスクが警戒される状況だ。過去においても原油相場の流れから外れてゴム相場が単独高となることは稀である。
 
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