大豊作を認識し始めたトウモロコシ

 小麦急騰を背景にシカゴトウモロコシも大きく買い進まれたものの、改めて期近中心に大きく売り直され、5月の需給報告後に示現した安値を意識する値位置まで急落している。
 米コーンベルトでは5月中旬以降、高温・乾燥した天候が続き、土壌水分も急速に失われている。20日現在の主産地の土壌水分の不足・極めて不足の合計は、アイオワ44%(前週9%)、イリノイ33%(同18%)、ミネソタ19%(同12%)、ネブラスカは50%(同32%)、インディアナ43%(同15%)、オハイオ16%(同4%)となっている。しかしながら、この乾燥懸念はまだリスクとして評価されないである。それまでは土壌水分が潤沢だったため、作付にはこの乾燥した天気が適当だったと評価され、全米平均の作付進捗率は96%とほぼ完了している。ちなみに、一週間の農作業日数はアイオワが6.6日、イリノイが6.7日となっている。
 米農務省から今季初めて作柄状況が発表されたが、全米平均の優と良の合計は77%、米農務省のデータをベースにしてダウジョーンズが算出した作況指数(平年を100とする)は107.0で、極めて良好であり、大豊作を連想させる。まだ発芽の途上でもあり、作柄状況の現在の判断基準は草丈がベースになっているため、この良好な作柄状況も無理もない。実際の作柄が反映される作柄状況の発表は7月以降となる。
 こうした弱材料が認識されたこともあり、ファンド筋のパニック的な売りがここにきて目立っている。前述した高温・乾燥によるリスクも5月上旬までの潤沢な雨と5月末から想定される平年並の気温・降雨予想もあり、市場の支援材料としての評価はイマイチである。順調な作付進展から3月の意向面積以上の作付面積も期待される状況でもある。

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