【金相場は雌伏の時】

 7日に発表された9月の米雇用統計は非農業部門就業者数が15.6万人(予想17.5万人)、失業率5.0%(予想4.9%)と事前予想を下回った。しかし、完全雇用ともいえる状況で15万人を超える就業者数があり、3ヶ月平均でも19万人を上回ったこと、求職者が増加したゆえの失業率鈍化であること、緩やかながら平均時給も上昇していることなどが勘案されて、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内利上げを後押しする条件に合うとの見方が強まった。9月の米小売売上高は前月比0.6%増、9月の米卸売物価指数(PPI)は同0.3%上昇し、インフレ率の改善も期待された。シカゴ連銀のエバンズ総裁は12月利上げについて容認する意向を示し、FRBのフィッシャー副議長も低金利の持続に強い懸念を表明した。

 米大統領選挙のテレビ討論会が9日と19日に行われたが、いずれも民主党候補のヒラリー氏が優勢との調査が出て、米国市場ではドル高、株高、金反落という展開になった。あるブックメーカーなどは、ヒラリー氏勝利は確定と判断して、早々に賭け金を払い戻したという。20日時点におけるCMEのFED WATCHによると、12月の利上げ確率は70%近くまで上昇しており、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施されることが市場のコンセンサスになってきている。
 
nyg1021
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事