週刊石油展望

《海外原油市況》
10月31日週のWTI原油は先週比0.88ドル高、ブレント原油は同0.97ドル安であった。
 先週末は、終値で約3ヶ月ぶりとなる93.96ドルまで急伸した前日の反動や、EU各国が合意した債務問題解決へ向けた包括策に慎重な見方が広がり、対ユーロでドルが買い戻され、利食い売りやポジション調整の売りに押された。週明け31日には、日銀が円の最高値更新を受けてドル買い/円売りの単独介入に踏み切ったことで、ドルがユーロなど対主要通貨で急伸し、リスクオフの動きが活発化し、一時91.36ドルまで売り込まれた。しかしながら売り一巡後は押し目を買われ、終値では93ドル台を維持する展開となった。翌1日は、先週決定した包括策に対し、ギリシャのパパンドレウ首相が支援受け入れについて国民投票を行うと表明したことで、債務問題が再燃し、寄り付き直後には一時89.17ドルまで売り込まれ、1週間ぶりに90ドルを割り込んだ。2日は、米連邦市場委員会(FOMC)において追加の量的緩和姿勢が示されるのではないかとの思惑からドル安が進行し、相場を支えた。EIA統計では、原油在庫が182.6万バレル増加(予想:100万バレル増加)、ガソリン在庫が135.6万バレル増加(予想:80万バレル減少)となったものの、特に売り込まれることはなかった。だが、FOMCにて思惑が外れたことでドルが買い戻され、原油も上値を削る展開となった。3日は、欧州中央銀行(ECB)が、据え置きを見込んでいた市場予想に反し政策金利を0.25%引き下げたことを受けて、欧米株が急伸したことから、原油もつられて買いが入った。また、ギリシャのベニゼロス財務相が包括策受け入れの是非を問う国民投票の実施を見送ることを明らかにしたことで、債務問題先行き懸念が後退し原油も押し上げられ、一時94.61ドルまで上昇した。終値でも94ドル台を維持し、5日15:30現在、94.3ドル付近で推移している。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事