東京ゴムは人気の逆が出やすい

 東京ゴム先限は先週11日にキロ当たり183円まで急騰した。これを高値に一時売られたが、それでも、13日の177円20銭で下げ止まって一転して反発、14日には再び183円まで切り返す強さを示している。これは国慶節明け(10日)の上海ゴム(中心限月)がトン当たり1万3,925元と660元高(国内換算トン当たり1万0,197円高、キロ当たり約10円高)を演じただけではなく、12日には1万4,300元、14日には日本時間午後2時現在で1万4,430元まで買われた。

 これを国慶節前の9月末の1万3,265元に比べると1,165元高(同1万8,000円高、同18円高)を演じたことになり、東京ゴム先限の9月30日の162円40銭から10月11日の183円までの上げ幅約20円に近い上昇幅となったことが東京市場を刺激した。

 中国の10月の輸出が前年同月比10%減の1,845億ドルと、今年2月以来7か月ぶりの大きな減少、景気減速が再び表面化しようとしているなかで、なぜ、上海ゴムが急騰するのか判りにくいが、敢えていえば、①中国の9月の新車販売が256万4,100台と前年同月比26.1%増と2013年1月以来の大きな伸びを示した、②原油高、③タイのプミポン国王が死去したことで、国民が喪に服するため、天然ゴムの生産(採液)に支障が出るのではないか…などの不安が刺激要因として考えられる。

 また、上海ゴムの中心限月である2017年1月限と全体の取組を見ると、国慶節前の9月末は1月限の取組が25万5,360枚、全体で35万0,196枚だったが、それが12日には同30万0,826枚、同40万2,908枚へと急増し、投機資金が活発に流入していることが判った。しかし、13日には同29万2,422枚、同39万6,390枚と減少に転じたため、相場もピークに達したかに見えたが、翌14日には再び相場がハネ上がるとともに、取組高は先週14日の午後2時現在で2017年1月限が31万9,282枚、全体で42万6,502枚へと増加に転じており、こうなると、『東京ゴムも上海ゴムも投機筋が買うだけ買ってしまうまでは高いのではないか…』(市場関係者)との見方が正解かも知れない。

 東京市場の目下のムード、人気は、『現在の環境のなかで、190円突破を狙って、とても買えない』、『タイミングを見て売りたい』、『来年1月に向けてはタイの天然ゴム生産がピークを迎えるだけに、押目買い基調とはいえず戻り売り基調』との声が多く聞かれるが、これは市場の人気が依然弱く、相場はその逆が出やすいこと、相場は上にも下にも行き過ぎがつきものといわれ、その意味ではもう一段水準を上げる可能性が高い。

 『売り場が接近している』といった人気になるのは、①市場が総踏みになる、②投機筋が腹一杯買った、③高値でタイ産地との成約が進んで、東商取在庫が急増する見通し…などの条件が必要だが、まだ、それが満たされていないように思えてならない。

上海ゴム日足1014
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事