週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.31ドル高の50.76ドル、ブレント原油は同0.35ドル安の52.14ドルとなった。
 
 前週末7日の海外原油相場は軟調な推移となった。ブレントベースで今年の最高値に接近したことやOPECが減産合意した28日から14%も上昇した動きに対する調整売りの動きに押された。

 週明け10日は急反発。プーチン大統領が減産合意に関してOPECと協調する可能性を示したことに加え、サウジアラビアのエネルギー相が年末に向けて原油価格が60ドルへと上昇する可能性を示唆したことが好感された。しかし翌、11日は反落。IEAの月報で9月の世界石油供給が増加したとの報告やロシア最大の石油会社ロスネフチが原油減産の意向を否定したことなどが圧迫材料となった。その流れを引き継ぎ12日も下落した。引き続き高値調整の動きやイスタンブールで行われていた産油国石油相の会合で生産調整に関する具体的な内容はなどが示されなかったことが失望売りを誘った。また、API在庫が予想以上に増加したことで下げ幅を拡大した。翌13日は反発した。先延ばしになったとはいえ生産調整への期待は続いていることや、EIA石油統計で原油在庫は予想以上に増加し、一時急落したが、ガソリン・留出油が予想以上に減少したことが好感されプラスサイドで取引を終えている。

 今週の原油相場は押し目買い有利の展開になると予想する。先週はOPEC加盟国と非加盟国との非公式会合では減産に関して明確な数量等が示されず先延ばしにされたことで失望売りされる場面があったものの、底堅さを見せたことから今月28日から29日にかけてオーストリアのウィーンで改めて開かれる会合には引き続き高い期待が持たれていることが伺える。今週はこれといった大きなイベントもないことから、この会合を通過するまでは堅調に推移する可能性が高いだろう。また、年内の米利上げもかなり織り込まれており、ここからのドル高進行は限定的と考えられ、ドル建て商品の原油には追い風となるだろう。

 ただし、生産調整に対して懐疑的な見方もあることや、生産者のヘッジ売りなども意識される水準にあることから高値圏では売り圧力が強まることが想定されるため、上値追いはせず押し目で慎重に買い場を探っていきたい。
 
NY原油チャート
 

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