週刊石油展望

《海外原油市況》
 5月14日週のWTI原油は先週比3.94ドル安、ブレント原油は同4.56ドル安であった。
 前週末11日はミシガン大消費者信頼感指数の改善が好感され一時97ドル台まで上昇したが、その後は欧州の政局不安を受けたユーロ安や中国経済の減速が示されると戻り売られ弱い動きであった。週が明けても、欧州不安などを背景にユーロ安、株安が続き原油相場も下落する展開が続いた。14日にはサウジアラビアの石油鉱物資源相が原油価格について「現行価格を下回る水準が望ましい」との見解を示した。さらに、15日にギリシャ政府が連立政権の樹立に失敗し6月に再選挙が実施されることが発表された。これらを受け、同国のユーロ圏離脱への懸念が急速に広がり、欧州経済の先行き不安が強まったことが圧迫材料となった。 下落局面の中でも、ドイツの第1四半期GDPや米経済指標の改善が好感され95ドル台まで戻す場面は見られたものの、基本的には上値が重く下落基調に変わりはない状況であった。16日はリスク回避の動きにより連日ユーロ安が一方的に進行したことでWTIは一時91.81ドルと約半年ぶりに安値更新する水準まで下落した。その後はEIA統計で原油在庫は増加したものの、製品在庫の減少に反応し若干切り返したが、ECB総裁がギリシャのユーロ離脱を容認する発言から再び戻り売りに押された。17日は米パイプラインの逆送が開始されることもあり需給改善見通しから94ドル手前まで一時持ち直した。しかし、その後は低調な米経済指標や欧州金融システム不安、スペインの銀行の格下げ観測などから92ドル台まで反落し、5営業日続落する展開であった。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事