本格上昇に転じたゴム相場だが悲観要因は払拭されてない

 10月11日から12日にかけてNY原油は小幅に続落したものの、10日までの上昇で一時51.60ドルをつけ、今年6月の年初来高値51.67ドルに接近した。年初2月の安値26.05ドルを起点としてほぼ2倍の値上がりとなっている。夏場8月の安値からも32%高に至っている。

 原油相場との連動性が高いゴム相場は、この原油高に連動して上昇している印象が強い。ゴム自身の需給ファンダメンタルズの改善が遅れている中、最近のゴム高の原動力は円安などの外部要因に拠るものであり、その外部要因の中でも特に石油高がゴム相場の上昇を牽引している。

 中国の新車販売台数が好調さ維持している点も軽視できない。8月が前年同月比24.2%の大幅な伸びとなり、9月も同程度の伸び率となる可能性がある。日本車の販売が絶好調となっているためだ。一例でみると9月のホンダ車は前年同月比46.5%の爆発的な伸び率を記録したと報じられている。これに伴い新車向けのタイヤ需要、天然ゴム消費も応分に伸びていることが分かる。

 長期にわたりゴム相場の安値低迷が続いたことで、下げ過ぎの反動高となっている部分もある。2008年のリーマンショック後の急落で100円まで下落した相場が2011年2月に535円まで上昇し、安値から5倍以上の未曾有の大相場となったが、それ以降は6年続きで下げ相場が形成された。この動きに伴い、長期波動で上昇した値幅のほとんどが失われたわけで、下げ過ぎの修正高に入ってきたとも受け止められる。

 テクニカルでは東京先限日足が7月の安値145.9円を大底として逆三尊を形成したため底入れ完了との見方が誘われる。更に、日足の一目均衡表で抵抗帯を突破したため上昇トレンドへの転換を連想させる。週足の一目均衡表も一段上げで抵抗帯を上に抜けて行きそうな雲行きであり、短期的だけでなく中期的にも流れが陽転したのではないかとの強気な捉え方が広がっている。
 
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