待ちに待った急落場面(NY金)

 過去最高水準にまで投機玉の買い越しが膨れ上がっていたため、上値の重かったNY金だが、年内の米利上げ観測の高まりに伴うドル高を嫌気して急落となった。昨年末の安値を起点とした上昇トレンドと7月高値を起点とした下降トレンドに挟まれた三角保合いを下放れて下げ加速となった。

 今回のドル反発・NY金急落は、(1)トランプ大統領誕生リスクの後退、(2)ドイツ銀行問題の後退(和解金減額観測)、(3)各連銀総裁発言(年内利上げ示唆)、(4)移民の是非を問うハンガリー国民投票も有効投票率が成立条件の過半数に届かず不成立となった、(5)ポンド急落、などが要因だ。

 ドル円は、心理的節目100円の支持線を確認して、戻りを試している流れだが、一目均衡表の雲で上値が抑えられている状況。同水準は、7月21日高値~8月16日安値までの下げ幅に対する半値戻し(103.50円)と重なる。61.8%戻し(104.44円)は、9月2日高値(104.32円)と重なる抵抗水準。

 今週発表されるISM非製造業景況感指数や、ADP雇用統計、週末の雇用統計などの内容次第では、利上げ観測がもう一段高まる可能性はあるものの、9日(日本時間10日)に第二回の大統領選挙TV討論会が控えており、このままヒラリー大統領誕生と捉えるのは時期尚早な事や、欧州問題は年末~来年にかけての選挙で再浮上してくる可能性が高い事、利上げ観測が高まりすぎるとNY株価が下落する可能性が高い事などを考慮すると、ここからのドルの上値とNY金の下値は、それぞれ限定的となる可能性。

 ドル円が100―105円のレンジ放れを確認するのは、やはり、11月の大統領選挙の結果次第ではなかろうか?トランプ大統領なら下放れ、ヒラリー大統領なら上放れが、現段階での市場コンセンサスだろう。
 
min20161005-1
 

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