東商取の生ゴム在庫3年ぶり低水準

 東京ゴム先限は9月23日に170円90銭まで上昇して、150~160円の揉合から上放れたと思われたが、先週末は再び162円40銭まで一段安を強いられた。これは、上げを主導してきた上海ゴムの中心限月(2017年1月限)が9月29日にトン当たり1万3,800元まで急騰したものの、これを高値に急反落し、翌30日には1万3,170元まで一気に630元安を演じたからだ。

 一元が15円14銭だから630元安で国内換算トン当たり9,538円、キロ当たり9円50銭ほど下げた計算になる。

 このように、上海市場が下げ足を速めたのは1万4,000元が当面の上値抵抗線になるとの見方、更には今週一杯は中国が国慶節で長期休暇に入り、上海市場も休場となることから、強気筋が一斉に利益確定売りに出たことから下げ幅を大きくしたといえる。

 目先的には9月27日の安値1万3,100元を割り込んで1万3,000元をも割り込むのか、それとも、1万3,000元を維持出来るのかで、市場の人気に変化が出てきそうだ。

 その上海ゴム1月限の動きを振り返ると、安値が8月31日の1万2,010元、高値が9月29日の1万3,800元で、この間の上げ幅は1,790元。その3分の1押しは約600元安の1万3,200元、半値押しは900元安の1万2,900元となるが、すでに、先週30日の安値1万3,170元で、前述の3分の1押しを演じている。次は半値押しまで下げるかどうかだが、仮に、ここまで下げても、弱気筋に主導権が移るとは思えない。

 逆に、1万3,000元の攻防から反発へと転じると、市場は再び強気に傾斜すると思われるが、それが判るのは国慶節明けの来週10日以降の動きとなる。

 ちなみに、上海のゴム在庫は9月23日現在35万0,883トンで、ピーク時の36万0,768トン(8月26日)から、1万トン弱の減少となっている。

 さて、問題は東京ゴムの今後だが、正直いって、170円で頭打ちとなり、160円強まで反落した相場にはガッカリした。今週は上げをリードした上海が休みのため、強気筋としては力が抜ける。

 こうしたなかで、弱気筋が売り攻勢をかければ160円台を割り込んで、9月12日の152円60銭まで値崩れしないとも限らない。恐らく、今週も弱含みを強いられよう。

 ただ、9月23日の170円90銭への上げ過程で、タイ産地と間で10月積の成約が活発化したとは思えず、産地から荷を呼び出せていないはずである。

 ということは、下げ一巡したあとは再び期近から反発して逆ザヤ幅を広げる可能性があるわけだ。

 10月限納会は産地筋がある程度まとまった渡物を用意している模様だが、果たして、11月限がどうなるのか。

 ところで、9月20日現在の東京商品取引所生ゴム指定倉庫在庫は4,989トンまで減少し、2015年6月10日の1万2,784トンから半分以下に減った。在庫の5,000トン割れは2013年10月31日の4,394トン以来、約3年ぶりの低水準となる。

 結論は、東京ゴム先限がこのまま下げても下値は限定的。タイRSS3号の輸入採算の180円強を下回り続けることは、いつまでも、タイ産地から荷を呼べず、一方で在庫を食い潰すということになる。

 再度、産地から荷を呼び出す高値に挑戦すると見たい。
 
東京ゴム週間足20160923
 

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