OPECサプライズ合意も、上値は抑えられるか?

 ギリギリまで、まとまらないと見られていた28日の石油輸出国機構(OPEC)非公式会合で「8年ぶりの減産」が合意された。

 4月にサウジのMBS(ムハンマド・ビン・サルマン)副皇太子が認めなかったリビア、ナイジェリア、イランを例外国とする案も浮上したようだが、低価格に危機感を持つサウジが大幅に譲歩した格好だ。石油収入に対する依存度の高いサウジは原油安の直撃を受けて、経常収支は2015年に入り赤字に転落。国王交代以降のバラマキや、軍事予算拡大で財政赤字も拡大中で、今週には、公務員給与の2割削減を断行している。

 急激な財政悪化が進む中、ムハンマド副皇太子への権力集中への不満、イランとの関係悪化(年初に断交、大巡礼も不参加)、イスラム国問題、米国との関係悪化(テロ支援者制裁法可決)など、内憂外患の状況となっている事が、譲歩の背景であろう。

 OPECは、加盟国の原油生産を日量3250万~3300万バレル近辺に削減する模様。現在の推定生産量は日量3324万バレルで、わずかながら減産となる。NY原油(11月限)は、45ドル割れ水準から48ドル台への急伸で反応したが、国別生産割当や減産期間など具体的な詰めは11月OPEC総会まで持ち越しとなっており、このまま三角保合い上放れから、さらなる上げ加速となる可能性は低いと見る。
 
min20160930-1
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事