今週の焦点は言うまでもなく米国の利上げであろう

 今週の焦点は言うまでもなく米国の利上げであろう。米国の連邦準備制度理事会(FRB)公開市場委員会(FOMC)は、21日の午後2時にStatementを公表する。そこで9月の利上げがあるかどうかがわかる。岡三証券のレポートによれば以下となる。

 8月末のジャクソンホール会合で行われたイエレンFRB議長の講演とその後のフィッシャー同副議長によるフォローによって早期利上げの思惑は高まった。その後複数のFRB高官からタカ派発言が続いたため、FRBが9が鵜利上げへの地ならしを進めようとした可能性もあると思われる。FRB理事3名はそろって利上げ慎重派にまわっているが、今年投票権を持つ10名の直近のコメントを振り返ると、利上げ派が過半数になることも不可能ではないように見える。

 米経済は緩やかな回復基調が継続しているものの、インフレ率はFRBの2%目標を下回っている。賃金上昇率も鈍く、8月のISM製造業景況指数は半年ぶりに節目の50を下回った。8月の雇用統計では底堅い雇用が確認されたが、期待ほど力強い内容とは言えず、市場の利上げ機運は盛り上がっていない。FF金利先物市場を見ると、金利先物が織り込む9月のFOMCでの利上げ確率は18%。昨年12月の利上げ直前には80%程度まで上昇していたことを考慮すると、9月利上げが依然難しいことに変わりはないだろう。

 今回のFOMCでは新しいドットチャート(FOMCメンバーによる政策金利見通し)も発表される。前回6月FOMC時点ではFOMCメンバーが予想する今後の米国の政策金利は2016年で0.875%(中央値)だった。これは、年内に1~2回の利上げを織り込んだ数値といえようが、今回のFOMCではドットチャートを下方修正することになるだろう。

 メインシナリオは、今回のFOMCで金融政策を据え置きつつ、FOMC後のイエレン議長の記者会見で12月利上げに向け地ならしを進めるといったところか。イエレン議長は年内利上げの可能性に一段と踏み込んだ発言をする可能性があろう。また今後のスケジュールを確認しておくと、9月の雇用統計と11月のFOMC(会見なし)の間にイエレン議長の講演が予定されている。無論経済データ次第ではあるが、場合によっては11月FOMCでの利上げが意識される可能性もあろう。
 

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