ゴムは『閑散に売り無し』の相場格言を重視

 東京ゴムは引き続き商い閑散だ。先週15日の一日の出来高は2,886枚に落ち込み、16日は1,821枚まで急減する超閑散ぶりを示した。15日と16日は上海ゴムが休場で手掛かりを失った形だが、前回の本欄でも述べた通りに材料が無いわけではない。

 タイ産地ではこの2~3ヵ月ほど雨が降ったりやんだりで、農民のゴム樹からの採液作業に支障が出ているほか、東京市場の先物用の現物手当も進んでいない。このままでは東京商品取引所の生ゴム指定倉庫在庫も減少を辿る見通しにある。

 加えて、東京ゴムで当限と先限の逆ザヤが始まったのは6月限からで、それが顕著になったのが7月限。更に8月限では7月29日に8月限189円70銭、2017年1月限は159円30銭と、実に30円もの大逆ザヤになった。

 9月限が当限に回った時点の8月30日に9月限は155円80銭、2017年2月限が154円50銭で、ほぼ同ザヤになったと思ったら、9月16日の夜間取引の高値は9月限170円30銭、2017年2月限が158円50銭で、その逆ザヤ幅は12円弱まで拡大している。

 しかも、10月限も11月限以降の限月に比べると10円以上の割高(逆ザヤ)を形成しており、これで逆ザヤ状態が6月から9月まで4ヵ月目を迎ていることになる。

 9月16日現在の取組高は9月限311枚、10月限1,564枚、11月限1,496枚、12月限3,013枚、1月限4,575枚、2月限9,421枚、合計2万0,480枚あるが、不気味なのは10月限の取組が多いということ。

 9、10月限が高値で逆ザヤになっていることは、①期近限月が品不足、②納会で受け手が揃っている、③カラ売り玉が多く、踏み上げの素地がある…などが背景にあると思われるが、こうした要因がある以上、値頃感から期先を新規に売るわけにいかない。

 9月26日(月)に当限が納会したあと、10月限が上昇するにつれて、11月限も追随高を示すような動きがあれば、いよいよ、期先限月も期近高に刺激されて上昇する可能性があると見るべきではなかろうか。

 もう一つ、今年初めからの東京ゴム先限日足を見ると、1月12日と2月12日にともに144円50銭でW底を形成し、その後、6月15日に146円70銭、同24日に147円、7月8日に145円90銭の安値をそれぞれつけた。

 そして、8月25日に148円60銭まで下げながらも、7月8日の145円90銭、1月12日と2月12日の144円50銭のいずれの安値も下抜けなかったことは、今後、大底確認、出直り相場が予想出来るということ。タイRSS3号の日本向けオファーは180円弱であり、東京ゴムの逆ザヤ(割安)が是正されてタイ産地から荷を呼ばないことには、下げ相場は到来しないと思われる。
 
ゴム日足
 

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