「OPEC月報」・「IEA月報」を読む

 今週は、「OPEC月報」と「IEA月報」が発表。いずれも、弱気の内容となった。先週のNY原油(10月限)は、47ドル台後半まで続伸したが、上昇の背景となった米在庫減少は、メキシコ湾岸地区を襲ったトロピカル・ストーム(熱帯性暴風雨)「ハーマイン」の影響と見られ、在庫減少は一時的なものとの見方から反落。「OPEC月報」「IEA月報」がいずれも弱気の内容となった事から、200日移動平均線を再び、割り込んできた。

「OPEC月報」「IEA月報」の要点をまとめると、

・需要が想定以下で、OPECも生産増のため、石油市況の低迷は2017年も継続見通し。(先月は、今年後半には供給過剰は解消、第3四半期には在庫の大幅取り崩しが始まると予測)

・8月の世界合計生産量は、前年同月比日量30万バレル減の9,690万バレル。非OPECの生産減は、OPECの生産増で相殺。

・OPEC生産量は、日量3万バレル増の3,347万バレルと記録的水準。サウジもクエートもUAEもイラクも増産。イランは経済制裁後、最高水準となった。

・非OPECの生産量は30万バレル減の5,640万バレルだったが、今年は日量84万バレルの生産減予測の非OPECの生産量は、2017年には逆に、日量38万バレルの増産見通し。

・先進国の(商業用)在庫は31億バレルと、過去最高水準。精製量の伸びも、この10年間で最低水準。

・価格下落が、当初はアジアの大消費国の購買意欲を刺激したが、いまや劇的に減速している。

・米国シェールの強靭性と新油田からの供給開始により、来年も供給過剰のまま推移し、価格に下落圧力を加える。

・第3四半期の需要が弱かったこともあり、2016年の需要増の見通しは、前月報告より日量10万バレル少なくなり、130万バレル増予測。

20160916-1

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