世界的な供給過剰の改善進まず、海外原油は下値探りへ

 IEA(国際エネルギー機関)は13日に明らかにした月報の中で、2016年後半には現在の供給過剰が改善するとの見通しを修正し、2017年前半に先送りしている。その前日にOPECが明らかにした月報でも2017年の供給過剰改善が指摘されていた。OPEC月報によると、2017年のOPECの産油量は日量平均で3248万バレル(前月予想は3301万バレル)となり、8月の産油量である3324万バレルから縮小するとみられるため、供給過剰改善から需給バランスは均衡すると予想している。

 OPECも2016年中の需給バランスの改善を先送りしており、世界的な供給過剰を改めて認識した結果、WTI原油及び北海ブレントとも再び下げを強いられている。

 注目はイランの今後の原油生産である。ロイター通信が指摘した8月のイランの産油量は日量362万バレルで、経済制裁前の日量400万バレルからまだ大きく下回ったままである。ちなみに、2月の産油量は日量310万バレルだったことを踏まえると、11月のOPEC総会前の400万バレル達成も極めて困難な状況といえる。

 イランは当初からこの制裁前の400万バレルに生産が回復するまで、増産凍結などに合意しない旨を示唆しており、2017年3月までかかると年初から指摘していた経緯もある。

 従って、9月26日~28日にアルジェリアで開催されるIEF(国際エネルギー・フォーラム)での増産凍結などの合意形成はほぼ不可能な状況であり、市場の期待もほぼ解消されたといえる。
 
wti
 

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